杜のAndroid研究室

Impress Watchの記事をAndroidで快適に読める「Impress Watchニュース」

キャッシュによりオフラインでも記事が読めるほか“ピン”“リマインダ”機能も

(10/08/04)

「Impress Watchニュース」「Impress Watchニュース」

 スマートフォン向けOS“Android”用アプリのライブラリサービス“Androidマーケット”(以下、“マーケット”)には、日々すばらしいアプリが次々と登場している。しかし現在のマーケットは人気アプリや定番アプリにたどり着くための仕組みが弱く、大量のアプリを前に途方にくれてしまう場面も多い。そこで『杜のAndroid研究室』では、さまざまなテーマに沿って窓の杜スタッフが厳選したアプリを紹介していく。今回は、手前味噌ながら先月弊社よりリリースした、Impress Watchの各媒体に掲載されている記事をAndroid端末に最適化して読めるアプリ「Impress Watchニュース」の使い方と機能を紹介する。

“ピン”や“リマインダ”など多彩な機能で記事の閲覧・活用をサポート

“ピン”や“リマインダ”など多彩な機能を備える“ピン”や“リマインダ”など多彩な機能を備える

 「Impress Watchニュース」はただ記事を見やすく表示するだけでなく、“ピン”や“リマインダ”といった機能を搭載しており、快適な記事の閲覧・活用をサポートできるのが特長。また、Androidの特徴的な機能“インテント”を使ってさまざまなアプリ・サービスと連携でき、面白い記事を友達などにすばやく教えるといった使い方もできる。

MEMOAndroidの“インテント”機能とは

「Impress Watchニュース」から“ブラウザで開く”機能を選択した画面。プリインストールアプリの「ブラウザ」以外に、あとからインストールした「Opera Mini」「Galapagos Browser」なども送信対象にリストアップされている「Impress Watchニュース」から“ブラウザで開く”機能を選択した画面。プリインストールアプリの「ブラウザ」以外に、あとからインストールした「Opera Mini」「Galapagos Browser」なども送信対象にリストアップされている

 インテントとは、Androidのアプリ間連携のために用意されている仕組みのこと。一般的にはアプリAからアプリBにデータを渡す場合、AにはBにデータを渡すための、BにはAからデータを受け取るための仕組みをそれぞれ用意しておく必要がある。しかしAndroidではOSが連携の仕組みをあらかじめ備えているため、簡単にアプリ間連携機能をアプリに組み込むことが可能だ。

 さらにインテントでは、アプリAから決め打ちでアプリBを呼び出すような使い方のほかに、データの受け渡し方法や種類を宣言するだけで、不特定のアプリにデータを渡せる点がユニークだ。たとえばアプリAが『これからJPEGファイルを渡しますよ』と宣言することで、JPEGファイルの受け取りに対応したすべてのアプリがリスト表示され、ユーザーが自由に受け取り先のアプリを選択できる。

 このため、アプリAと連携するアプリCを別の作者が作成したり、アプリAに手を加えることなく1年後に登場したアプリDと連携するといったことが、当たり前に、しかも簡単にできるというわけだ。連携するアプリを自由に選択できるため、ユーザーにも計り知れないメリットがあることは言うまでもないだろう。

(霧島 煌一)

いったん記事を読み込んでおけばオフラインでも記事が読める!

媒体の指定画面媒体の指定画面

 初回起動時には、Impress Watch全媒体のリストが表示され、チェックボックスで読みたい媒体を複数指定できる。また、“デジカメ Watch”“GAME Watch”“窓の杜”“家電 Watch”ではさらに詳細なサブカテゴリで表示する記事を絞り込むことが可能。もちろん、初回起動以後も設定画面から表示媒体の設定を変更できる。

 媒体の指定が完了すると記事の読み込みが始まり、指定した媒体の記事タイトルが一覧表示される。この際、一覧に表示される記事の本文や写真もすべて読み込む仕様のため一覧が表示されるまで時間がかかるが、いったん読み込みが完了するとオフラインでも各記事の内容を読めるようになる。たとえば、地下鉄など電波の届かない場所へ入る前に本アプリを起動しておけば、電波の届かない場所でも普段と同じように記事の本文を読むことが可能だ。

重要な情報は“ピン”でクリップ、発売日は“リマインダ”でチェック

“ピン一覧”画面“ピン一覧”画面

 記事一覧や記事詳細画面に表示された虫ピン型のアイコンをタップすると、記事に“ピン”を付加できる。“ピン”を付加した記事は記事一覧のメニューから表示できる“ピン一覧”画面でリスト表示することが可能。重要な情報やあとで読みたい情報に“ピン”を付加しておけば、あとからすばやく探せるだろう。

 また、記事詳細画面のメニューにある[記事の共有]項目から表示したポップアップメニューで[リマインダに設定]項目をタップすると、任意の日付を指定して記事を“リマインダ”に登録可能。“リマインダ”機能では、指定日が来ると本アプリの起動時にポップアップで通知できる。通知からは登録した記事を直接表示することが可能だ。たとえば、発売前の商品を扱った記事を発売日に通知するように“リマインダ”に登録しておけば、発売日を逃すことを避けられるだろう。

任意の日付を指定して記事を“リマインダ”に登録任意の日付を指定して記事を“リマインダ”に登録

“リマインダ”に登録した記事は指定日が来ると本アプリ起動時にポップアップ通知される“リマインダ”に登録した記事は指定日が来ると本アプリ起動時にポップアップ通知される

インテントを使ってTwitterや“はてブ”と連携

 記事詳細画面の[記事の共有]ポップアップメニューからはAndroidのインテント機能を使った記事の活用も可能。たとえば、[Twitterでつぶやく]項目を選択すると、インテントに対応するTwitterクライアントアプリの一覧リストがポップアップ表示され、選択したアプリで記事のタイトルとURLをツイートすることが可能。

 さらに、[はてブに登録]項目からは「はてなブックマーク」「はてなB Lite」といったインテントに対応するアプリを使って、“はてなブックマーク(以下、はてブ)”と連携できる。たとえば「はてなブックマーク」と連携した際は、記事を“はてブ”へ登録したり、該当記事に付加された“はてブ”のコメントを表示可能。また、“はてブ”関連アプリがインストールされていない環境では、Webブラウザーで“はてブ”の登録ページを開ける。

Twitterクライアントアプリの一覧リストTwitterクライアントアプリの一覧リスト

“はてブ”関連アプリの一覧リスト“はてブ”関連アプリの一覧リスト

 そのほか[記事の共有]ポップアップメニューからは、メールアプリに記事のURLを送ったり、該当記事をWebブラウザーで開くといった操作ができる。また、“ピン一覧”画面からは“ピン”を付加した全記事のタイトルとURLをメールアプリへ送ることが可能。

“オススメ記事表示”“通信速度計測”のオマケ機能も搭載

 オマケ機能として、“オススメ記事表示”機能と“通信速度計測”機能を備えているのもおもしろい。“オススメ記事表示”機能では、端末を軽く振ると確認のポップアップが表示され、[OK]ボタンを押すとオススメ記事のなかからランダムで1つの記事が表示される。オススメ記事は表示対象外の媒体の記事も表示される仕組みのため、新たな興味の対象を発見できるかもしれない。オススメ記事を読んで新たに興味がわいたら、“オススメ記事表示”で表示した記事のメニューからその媒体を購読することも可能だ。

 “通信速度計測”機能は、記事一覧画面のメニューから[通信速度計測]項目を選択すると利用できる。[計測開始]ボタンを押すと弊社サーバーと通信して通信速度を計測し、kbps単位で表示することが可能。また、計測結果はGPSによる位置情報とともに弊社サーバー送られる。今後、データ集計した結果を地図上に可視化するといった形で“ケータイ Watch”にてご紹介する予定だ。なお、弊社サーバーへ送られるデータには個人を特定できるような情報は含まれていない。

端末を振ると表示される“オススメ記事表示”機能の確認ポップアップ端末を振ると表示される“オススメ記事表示”機能の確認ポップアップ

“通信速度計測”機能“通信速度計測”機能

文字サイズの変更や画像表示のON/OFFも可能

設定画面設定画面

 設定画面では記事本文の文字サイズを大・中・小から選択できるほか、記事に含まれる画像の表示をON/OFFできる。また、定期的に最新記事を取得するように指定することが可能。

【著作権者】
(株)Impress Watch
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.01

「Impress Watchニュース」インストール用のQRコード「Impress Watchニュース」インストール用のQRコード

(長谷川 正太郎)