杜のAndroid研究室

金環日食を確実に見るためのアプリ3種

「金環日食NAVI」「スカイマップ」「金環日食シミュレーター2012」

(12/05/16)

 『杜のAndroid研究室』では、スマートフォン向けOS“Android(アンドロイド)”をテーマに、窓の杜スタッフが厳選したアプリなどを紹介していく。今回は、今月21日に日本の多くの場所で観測できる金環日食を確実に見るためのアプリ「金環日食NAVI」「スカイマップ」「金環日食シミュレーター2012」に焦点を当て、その使い方と機能を紹介しよう。

「金環日食NAVI」で金環日食が始まる時刻を正確に把握

 日食は太陽が欠け始めてから再び完全に姿を現すまで2時間近くの時間がかかるが、太陽が光のリング状になる金環日食の状態は6分ほどしかない。また、日本で日食が起こるのは朝の忙しい時間のため、スケジュールをうまく組まないとせっかくの金環日食を見逃すことにもなりかねない。

 「金環日食NAVI」は、金環日食が始まる時刻を表示し、始まるまでの時間をカウントダウンするアプリ。画面下部のツールバーにある[設定]ボタンを押して全国50都市から日食を観測する場所にもっとも近い都市を選ぶと、金環日食がピークになる時刻や金環日食の開始・終了時刻、日食の開始・終了時刻が表示される。

 また、金環日食がピークになる時刻までのカウントダウンも画面下部に表示され、気分を盛り上げてくれる。そのほか、ツールバーの[ツール]ボタンを押すと、日食観測グッズ集を表示でき、グッズのサムネイルをタップしてWebブラウザーで購入ページを開く機能も備える。

「金環日食NAVI」「金環日食NAVI」

日食を観測する場所からもっとも近い都市を選ぶ日食を観測する場所からもっとも近い都市を選ぶ

【著作権者】
Astorre 氏
【対応OS】
Android 1.6以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.0.2(12/05/03)

「スカイマップ」で金環日食を観測しやすい場所を選ぼう

「スカイマップ」「スカイマップ」

 前述したように日本で金環日食が観測できるのは朝なので、太陽が比較的低い位置にある。そのため、開けた場所でないと建物や樹木などに遮られて金環日食を観測できない可能性がある。「スカイマップ」(元「Google Sky Map」)を使って金環日食が起こる位置を確認しておけば、日食を観測しやすい場所を決めやすいだろう。

 「スカイマップ」は、端末を向けた方向に見える星座や惑星などを表示できる星図アプリ。金環日食が起こる位置を表示するには、まず設定画面で[位置の設定]項目を選択し、GPSを使うか、地名や緯度・経度を入力して観測場所を指定しよう。

[位置の設定]項目を選択[位置の設定]項目を選択

GPSを使うか、地名や緯度・経度を入力して観測場所を指定GPSを使うか、地名や緯度・経度を入力して観測場所を指定

 次に、端末のメニューボタンから表示できるメニューから[タイムトラベル]項目をタップし、日付と時刻を「金環日食NAVI」などで取得した値に設定する。あとは、端末を東の方向へ向けて月と太陽が重なって表示されている位置を探し、その方向に障害物がなければその場所から日食を観測できるということになる。

[タイムトラベル]項目をタップ[タイムトラベル]項目をタップ

日付と時刻を合わせる日付と時刻を合わせる

【著作権者】
Sky Map Devs
【対応OS】
Android 1.5以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.6.4(11/08/31)

AR技術を使って日食が発生する位置を確認できる「金環日食シミュレーター2012」

「金環日食シミュレーター2012」「金環日食シミュレーター2012」

 「金環日食シミュレーター2012」は、日食の様子をシミュレートできるアプリ。太陽が徐々に月に隠れて再び現れる様子をシミュレートできるほか、GPSなどで取得した観測場所の位置情報を元に日食が起こる正確な時間を表示することが可能。さらに、カメラで撮影した景色に日食が起こる位置を投影して表示するAR(拡張現実)機能を備えており、観測場所を決める際にも利用できる。

 画面は上部に太陽を表す大きな円が表示され、下部に日食が起こる日時などが表示される。端末のメニューボタンから表示できるメニューから[開始]項目を選択すると、日食のシミュレートが開始され、太陽を表す円を月の黒い影が覆う様子を表示できる。

 また、メニューから[速度]項目を選べば、時間の流れる速度を等倍から64倍まで調節可能。さらに、メニューから[リアルタイム モード]項目を選択すると、現在の太陽の様子を表示できるほか、日食が発生するまでの時間などをカウントダウン表示できる。また、カウントダウン時には1時間前から10分前などきりのいい時間に音声によるカウントダウンを再生することも可能。

時間の流れる速度を等倍から64倍まで調節可能時間の流れる速度を等倍から64倍まで調節可能

リアルタイム モードリアルタイム モード

AR機能AR機能

 メニューの[AR(拡張現実)]項目を選択すると、AR機能を利用でき、[AR(拡張現実)]項目が表示されない場合は[…]項目を選択すると表示される。AR機能は端末を横にして利用し、画面下部に表示されるカメラの方位と高度をその右にある食の最大の方位と高度に近づけるように端末を向ければ、日食が始まる位置や食が最大になる位置、日食が終わる位置が赤い点と線で画面上に表示される。

【著作権者】
tsoft 氏
【対応OS】
Android 1.6以降
【ソフト種別】
ダウンロード販売 500円
【バージョン】
1.2.b8(12/05/15)

(長谷川 正太郎)