どれ使う?プログラミング教育ツール
ていねいな説明で学習しやすいビジュアルプログラミングアプリ「Kano Code」 ~「ストア」から気軽に導入可能
2020年10月23日 06:55
イギリス発の子ども向け自作コンピューターで知られるKanoによるオリジナルのプログラミング学習アプリから「Kano Code」を紹介します。前回記事でテキストでコードを記述する「Make Art」を紹介しましたが、「Kano Code」はブロック型のビジュアルプログラミング方式です。プログラムで描画をしたりアニメーションさせたりして楽しい作品を作ります。説明やメニューは日本語化されていますが、プログラミングに使うブロックは日本語化しない方針の様子で、英語表記です。説明がていねいなので、見本にそって進める課題であれば英語がわからなくても記号感覚で進められます。
「Kano Code」をダウンロード
「Kano Code」はWeb版やタブレット用のアプリもありますが、今回はWindows 10用のストアアプリをダウンロードして使います。いずれも無料です。Microsoft ストアからインストールしてください。
起動したら、まずははチャレンジの[コードの基本]-[ブロックとは?]から挑戦しましょう。
ていねいな誘導
画面上にはていねいな説明が表示され、さらに使用するブロックにはマークを付けて教えてくれるなど手順の誘導がとてもよくできています。英語が読めなくても、指示通りにブロックをつなぐだけとりあえず進めることができます。
描画を中心にプログラムの性質を学ぶ
チャレンジが進むと、例えば、1フレームごとに傾きを10度ずつ変えることでくるくる回るようにするようなアニメーションも作成します。繰り返しを使ってストライプを縦横に描いてチェック柄を作ったり、プログラムの理解を深めながら絵を描画していきます。
マウスの値を使うこともでき、マウスを動かすと筆のように線を描く仕組みを作るチャレンジもあります。プログラムの出力結果が目でみてわかりやすく、すぐに実感できるので満足感を得ながら進められるでしょう。ある程度チャレンジに挑戦したら、自分オリジナルで作品を作ってみて、またチャレンジに戻って新しい技を習得すると楽しみながら進められそうです。
子供向けのプログラミングでは、アイコン型やブロック型のビジュアルプログラミング方式からはじめて、テキストでタイプするコードに移行するのが一般的ですが、「Kano Code」のようにブロックの表記が英語の場合、日本語圏の子どもにとってはかえってハードルが高く感じるかもしれません。前回紹介した「Make Art」はテキストでコードをタイプしますがごく簡単な英語なので、どちらもぜひ試してみてください。
2020年度から小学校でプログラミング教育が実施されています。これに伴い家庭でも手軽にプログラミングを学習できるツールが多数登場していますが、どんなツールを使えばいいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか? そこで本連載では家庭でのプログラミング教育にピッタリなお勧めツールを紹介していきたいと思います。