週刊VRウォッチ

VRで現実と同程度の解像度を実現する鍵「視線追跡技術」

 今週は、VRの高解像度化に関するニュースが多く報じられました。週刊VRウォッチでは以前にも、超高解像度のVRを目指す企業のニュースをお伝えしました。しかし、VRの高解像度化にはディスプレイ以外にも問題があります。それが処理能力です。

 ディスプレイ解像度が上がれば上がるほど、必要とされる処理能力も増大します。ですが、その莫大な処理能力を提供する安価なグラフィックチップの登場には、まだ時間がかかる見込みです。

 グーグルは「視線追跡技術(アイトラッキング)」を用いて、その問題の解決を図りました。アイトラッキングを応用し、視線が向いているところだけ超高解像度でレンダリングし、他の視線が向いていないところは支障にならない程度に低い解像度でレンダリングすることで、処理の負荷を下げる技術です。

 VR内での実在感を高める技術である視線追跡技術は、VRを高解像度化させるという部分にもその真価を発揮しています。

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Think ITの『週刊VRウォッチ』2017年12月18日版で続きを読む