やじうまの杜
「Helvetica」がいかに美しいかが実感できるフォント「HELLvetica」でみんな阿鼻叫喚
カーニングはめっちゃ大事
2019年10月31日 06:45
“やじうまの杜”では、ニュース・レビューにこだわらない幅広い話題をお伝えします。
欧文フォントのなかでもっとも有名なものは? と聞かれて、多くの人が真っ先に挙げるのが「Helvetica」でしょう。スイス(古くは“ヘルヴェティア”と呼ばれていました)生まれのこのフォントはだれが見ても美しく、用途を選ばない汎用性が備わっています。そのため、多くの作品や企業のロゴに使われてきました。「Helvetica」を模した派生フォントも数多く作られています……が、最近発表されたとある派生フォントはかなりの問題作です。
Introducing : HELLvetica. Like helvetica, but with like, much shittier kerning for Halloween. Download it athttps://t.co/BXlLnOI7EG!pic.twitter.com/qCXvEdjzYD
— zacks ʙᴀᴅ ᴊᴏᴋᴇs (@zckrf)October 28, 2019
その名も「HELLvetica」。字形は「Helvetica」とソックリ(同じかも)ですが、“ハロウィンのためにもっとク〇なカーニングにしてみた”とのこと。“カーニング(kerning)”とはフォントの文字間隔を調整することですが――標準のフォントビューワーで見るだけでもだいぶひどい。
「Helvetica」や「Arial」とほぼ同じ字体なのに、その均整の取れた美しさが微塵も感じられない……フォントのデザインでカーニングがいかに大事かというのが一目でわかります。たとえば、こんなフォントをロゴに使う企業なんて、絶対信用できないですよね!
*drunk frank sinatra voice* come fly with me, let's fly let's fly awaypic.twitter.com/sBQFtsLLs9
— JSON Bourne (@AMartinCastro)October 28, 2019
「HELLvetica」フォントは現在、本ソフトのためにわざわざ設けられた公式サイトから無償でダウンロード可能。こんな地獄のようなフォントでもよいという人がいれば、是非ダウンロードして使ってみてください。