やじうまの杜

Windowsのテーマが勝手に変わるトラブルは新機能が原因、「PowerToys」チームがバグとして対処

最新版「PowerToys 0.95.1」には「Light Switch」の仕様にちょっとした変更も

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今回のトラブルの犯人「Light Switch」

 今月中旬、「Windowsが勝手にダークテーマになった」というトラブルが何件か「X」(Twitter)などで報告されていましたが、その犯人は「PowerToys 0.95」に搭載された新機能「Light Switch」だったようです。

 「Light Switch」は指定した時刻にデスクトップのライトテーマ・ダークテーマを自動切り替えするユーティリティで、[Windows]+[Ctrl]+[Shift]+[D]キーで明暗テーマを切り替えたり、位置情報もとに日の出・日の入りにあわせて自動でテーマを切り替えたりもできます。これが既定で有効でリリースされたため、「PowerToys」のアップデートで勝手に「Light Switch」が機能するようになり、それを知らないユーザーをビックリさせてしまったわけです。

既定で有効なのは「バグ」

 この仕様は「バグ」として「GitHub」イシューに登録され、日本時間10月24日にリリースされた「PowerToys 0.95.1」で修正されました。このバージョンでは「Light Switch」に以下のような仕様変更が加えられています。

  • 既定の設定を変更:初期状態で「Light Switch」は無効に
  • 新しいスケジュールモード「オフ」の追加。テーマの自動切り替えは行わないが、テーマの切り替えショートカットキーには反応するモード。他に「固定時間」(「手動」から改称)と「朝から日没まで」が選べる

 「Light Switch」が有効な「PowerToys 0.95」を「PowerToys 0.95.1」へ更新しても、「Light Switch」が無効になるわけではないようなので、「Light Switch」が要らないという方は機能を手動で無効にしておきましょう。

新しいスケジュールモード「オフ」の追加。「PowerToys 0.95.1」への更新で「Light Switch」が勝手に無効化されることはないようだ(新規インストールなどでは無効となる

 そのほかにも、ライトテーマに切り替えると[スタート]画面のアクセントカラーが有効になる問題(本来はダークモードでしか有効にならないはず)や、「固定時間」から「朝から日没まで」へモードを切り替えるとモードの切り替え時刻が上書きされてしまう問題などが対処されているとのことです。

ソフトウェア情報

「PowerToys」
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
Windows 10/11
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
0.95.1(25/10/24)