一般的にパソコンソフトといった場合思い浮かべるのは、四角い紙箱に入っていてパソコン売り場に並んでいる「パッケージソフト」ではないでしょうか。操作説明のマニュアル書と、ソフトの入ったCD-ROM、「シリアルキー」と呼ばれるパスワードを印刷したものをまとめて“包装”して売っているため、パッケージソフトと呼ばれています。このパッケージソフトを製作しているのはほとんどが企業で、パソコン本体と同じように商品として店頭に流通しています。
パッケージソフトにも、大企業が何年もかけて開発しているソフトから、少人数で製作しているソフトまでさまざまなものがありますが、たいていは業務に使用しても大丈夫だと信頼されています。価格も5,000円~3万円が中心で、パソコンのOSとして標準的な「Windows(ウィンドウズ)」シリーズをはじめ、アプリケーションでは表計算ソフトの「Excel(エクセル)」、ワープロソフトの「一太郎」、年賀状印刷の「筆まめ」などさまざまなソフトがパッケージソフトとして販売されています。
パッケージソフトを手に入れたいときはパソコンショップの店頭に買いに行くのが一般的ですが、最近ではパソコンショップや家電量販店のホームページで、通信販売を利用して購入することもできます。
どのソフトにするか選択するときは、店頭なら店員に話を聞いたり箱に書いてある機能説明を読んで決めます。買いたいソフトを友達が持っているときは、ソフトの使い勝手を直接聞いて参考にできるので便利ですが、友達が使いやすいからといってあなたにも使いやすいという確証がないのが難しいところです。
新発売の食品のCMを見て、おいしそうだと思って買ってみたら実際はちょっと口にあわなかった、という経験はないでしょうか?あらかじめ試食することができたら、購入前に自分に合うかどうか判断できるでしょう。
パッケージソフトもこれと同じで、ソフトによっては“試食”が可能な「体験版」と呼ばれる一定期間無料で使えるプログラムが用意されています。この体験版は、製作した企業のホームページや、雑誌の付録CD-ROMから入手できるので、まずはこれを使って“試食”してみましょう。
体験版には、期間だけが制限されていてすべての機能が試せるものや、一部の機能しか使えないけれど長めに試せるものなどいろいろなタイプのものがあります。たいていの体験版は製品版を購入したら削除する必要がありますが、なかには「シリアルキー」だけを購入すればそのまま製品版になるものもあります。
|
基本ソフトであるOS(オーエス)もパッケージソフトのひとつ。写真は最新のWindows OS、Windows XP Professional Edition(左)とHome Edition(右) |