インストールしたソフトを起動しようとしたら「xxx.DLLがないので起動できません」などとメッセージが表示されることがあります。ほとんどのソフトはインストールすればすぐ使えるように必要なものがセットになっていることが多いのですが、権利やファイルサイズの問題から、動作に必要なデータを別途用意しなければならないものもあります。
「足りないよ」とエラーメッセージが表示されるケースが多いのは「DLL」、「ランタイム」、「DirectX」、「OCX」などと呼ばれる、ほかのプログラムも使用する共通データです。この共通データは、たとえば鍋料理が鍋ごと売っていても重くて困るのと同じで、何にでも使える鍋(共通データ)はすでに自分の家(パソコン)にあるのが前提で、中身の具(プログラム)だけが用意されているといった具合です。各ソフトには指定のデータがあるので、自分のパソコンにないものを指定されたら別途用意しなければいけません。
そのソフトに何の共通データが必要かは、添付されている説明書やヘルプファイルに書かれていますので、足りないファイルをインストールしてからもう一度起動してみましょう。
●ソフト起動のコツ5カ条 |
1
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ソフトの説明ファイルをよく読もう |
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ソフトライブラリの紹介文や、ソフトに添付の説明ファイルを読み返そう。まずはソフトの起動条件が自分のパソコンに当てはまるか、OSに対応しているかを再確認しておこう。 |
2
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足りないファイルを手に入れるには? |
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ソフトの説明書に「別途xxx.DLLが必要」とある場合はダウンロードしたソフトのほかにも必要なファイルがある。説明ファイルに入手場所も書いてあるはず。各ソフトライブラリでも検索してみよう。 |
3
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ランタイムのバージョンは指定どおり? |
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DLLやランタイム、DirectXなどのバージョンが古くないか再チェック。「上位互換」といって、新しいものは基本的に古いものの機能をカバーしているので、常に最新版を使えばOK。ただし、ランタイムだけは指定のバージョンごとに必要。 |
4
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ソフトのホームページや掲示板を参照 |
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ソフトのホームページを参照したり、同じようなトラブルに悩む人がいないかインターネット上を検索してみよう。とくにフリーソフトなどの場合はなるべく自分で解決するよう心がけたい。作者にメールで質問するときは、自分のマシンの環境や、どんなエラーがでているのか、わかりやすく伝えよう。 |
5
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マウスやキーボードも確認 |
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マウスやキーボードはきちんと接続できているか確認を。どちらも、きちんと接続できていないと、パソコンが壊れたと誤解する要因になりがちだ。 |