CoeFont

　「CoeFont」は、「AI音声プラットフォーム」を謳うWebサービス。個人・非商用であれば無償から始められる。AI技術を活用して人間の声を自然な発声のできる合成音声に変換したものを「AI音声」として提供しており、テキストから実際に人間がしゃべっているような音声を生成可能だ。

　さらに、自分の声で「オリジナルAI音声」の無料作成も可能。作成した「AI音声」は他の利用者に公開でき、利用されるたびに「AI音声」の作成者に収益として還元される。なお、有料の「AI音声」の利用にはポイントを消費する制度だが、自身で作成した「AI音声」もポイントを消費することには留意したい。

　「AI音声」作成の収録には最低50文、約5分程度から可能で、最大3,000文を収録できる。収録言語も選べるほか、日本語で音声収録をすると日本語と英語のAI音声の両方を作成可能。

　提供されている「AI音声」の種類は、オリジナルAI音声のほか、アナウンサー、ナレーターや「ひろゆき」のような著名人、2Dキャラクターなど。速度やアクセントの細かな調整も可能で、声を「フォント」感覚で使って音声データを作成できる。各種動画向けの音声や広告、プレゼンなど、さまざまな用途に利用可能だ。

　「AI音声」の料金プランは無料含め全3種。個人で使用する場合は無料の「Free」プラン、もしくは有料の「Standard」プランが用意されており、法人向けのプランも用意されている。プランによる機能の違いは、利用できる文字数やクレジット表記の要不要、音声生成で利用可能な声の種類など。また、同プランでボイスチェンジャー機能にもアクセス可能。

　「Free」プランでは、公式キャラクターの「アリアル」をはじめとした無料の数種類の声が選択できるほか、1作品の保存・管理が可能。「AI音声」には、怒ったような調子の声や喜んでいる声など、感情別に用意されている声もあり、「Free」プランでも「アリアル」など喜怒哀楽に対応している場合は利用可能。

　作品制作画面では、声の「ブロック」ごとに声を変えたり、入力したテキストの読みやアクセント、音声スピード、音量などを編集できる。「ブロック」や全体のプレビュー再生ができるほか、途中に「ブロック」を挿入可能だ。

　作成した音声プロジェクトはMP3/WAVEファイルとしてダウンロードできる。ダウンロードは、［文章ごとに分割］といった分割方法や、ダウンロードするファイルを音声、テキスト単体、または両方から選択可能。

　このほか社会貢献の一環として、声帯摘出手術などによって今後声を失う可能性のある人々に対し、無料で「AI音声」を作成可能な「ライフサポートプラン」が提供されている。