やじうまの杜

フリーのドローソフト「Inkscape」も登場! ようやく充実を見せてきたストアに注目

導入が手軽、更新は自動、削除も簡単。ストアで手に入るものはストアで

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オープンソースで開発されているドローソフトの「Inkscape」も“ストア”で入手できるように

 先日、フリーのペイントソフト「Krita」が“Windows ストア”でリリースされましたが、同じくオープンソースで開発されているドローソフトの「Inkscape」も“ストア”で入手できるようになりました。「Krita」は有料(プロジェクトの支援に役立てられます!)ですが、「Inkscape」は無料。

 それにしても、最近のストアアプリの充実っぷりは大したものですね。Microsoftがあちこちのプロジェクトに声をかけてリリースの手助けをしているようですが、そのうちメジャーなアプリのほとんどは“ストア”から簡単に入手できるようになりそうです。

 “ストア”からアプリをインストールできるメリットは、ワンクリックでインストールが完了し、余計なアプリが付いてこないこと。アップデートが自動で行われること。そして、アンインストールしてもシステムにゴミが残らないことです。つまり、安心で簡単ということ。通常のデスクトップアプリほどの自由度はありませんが、その分“お行儀がよい”とも言えます。

 また、有償アプリの場合はライセンスを“Microsoft アカウント”で一元管理できるのもメリットと言えます。

 たとえば「Adobe Photoshop Elements 15」は“ストア”から入手できますが、“ストア”のほかにはライセンス認証が不要で、10台のPCで利用できるというおまけ付きです。

 そのほかにも、「秀丸エディタ」「VLC」「Slack」バージョンアップ記事)、「Spotify」「SoundCloud」(ベータ版)などの定番デスクトップアプリがすでに“ストア”から入手可能。“Windows Subsystem for Windows(WSL)”で動作する各種Linuxディストリビューションや「iTunes」なども“ストア”からリリースされる予定です。

 大物以外にも、個人で開発された“痒い所に手が届く”系のツールも充実してきています。いい機会ですので、個人的におすすめのものをいくつか挙げてみましょう。

 こうしたツールを“ストア”で公開するには、Microsoftと個別にコンタクトをとり、“RunFullTrust”と呼ばれる特殊な権限をアプリに付与してもらう必要があります。そのためかなりハードルは高めですが、ノウハウが蓄積され、プロセスが整備されれば、今後も“ストア”での公開を選択する開発者は増えていくのではないでしょうか。

 『“ストア”から入手できるものは“ストア”から』が当たり前になるも、そう遠いことではないのかも。