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Microsoft、“Shadow Brokers”が暴露した米国家安全保障局のハッキングツールを調査

公開されたツールが悪用する脆弱性のほとんどは対策済み、残りも現行OSでは実行不能

Microsoft Security Response Centerの公式ブログ“MSRC”

 米Microsoft Corporationは14日(現地時間)、ハッカー集団“Shadow Brokers”によって公にされたハッキングツールに関する調査結果を明らかにした。このハッキングツールはアメリカ国家安全保障局(NSA)によって使われていたとされており、WindowsなどのMicrosoft製品をターゲットとしていた。

 Microsoft Security Response Centerの公式ブログによると、公開されたツールが悪用する脆弱性のほとんどは、セキュリティ更新プログラムによって対処済みであるとのこと。

“EternalBlue”
MS17-010で修正済み
“EmeraldThread”
MS10-061で修正済み
“EternalChampion”
CVE-2017-01466およびCVE-2017-0147で修正済み
“ErraticGopher”
Windows Vistaのリリース前に修正済み
“EsikmoRoll”
MS14-068で修正済み
“EternalRomance”
MS17-010で修正済み
“EducatedScholar”
MS09-050で修正済み
“EternalSynergy”
MS17-010で修正済み
“EclipsedWing”
MS08-067で修正済み

 また、残る3つのツール“EnglishmanDentist”“EsteemAudit”“ExplodingCan”に関しても、現在サポートされているプラットフォームで実行することはできないという。同社は、Windows 7以降または「Exchange 2010」以降へのアップデートを推奨している。