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Windows 10の月例更新に不具合、“e-Tax”の一部ソフトが利用不能に
「Internet Explorer」の設定を変更することで、暫定的な対策を行うことが可能
2017年4月18日 18:32
国税庁は14日、4月の月例更新プログラムを適用したWindows 10環境で、国税電子申告・納税システム“e-Tax”の一部ソフトが正常に動作しない場合があることを明らかにした。
国税庁によると、12日に配布が開始された最新版へWindows 10をアップデートすると、Web版「e-Taxソフト」、「NISAコーナー」、「FATCAコーナー」、「多国籍企業情報の報告コーナー」で“処理中です”という表示のまま画面が切り替わらなくなることがあるという。
この問題の原因はMicrosoftが配布した更新プログラムにあるが、“インターネット オプション”の[ネイティブ XMLHTTP サポートを有効にする]というオプションをOFFにすることで暫定的な対策が行えるとのこと。詳しい手順は不具合の告知ページで公開されているPDF文書を参照してほしい。
なお、この問題はWindows 10以外のOSや、ダウンロード版「e-Taxソフト」では発生しないとのこと。また、4月の月例更新プログラムを適用する前の状態へWindows 10を戻すことでも問題を解消できるという。
また、Microsoftのサポートが12日で終了したことに伴い、Windows Vistaが“e-Tax”の推奨環境から削除されているので注意。今後はOSとしてWindows 7/8.1/10を利用する必要がある。
お詫びと訂正:記事初出時、問題の暫定的な対策方法に誤りがございました。お詫びして訂正いたします。