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Windowsのマルウェア対策機能に再び脆弱性、Windows DefenderやSecurity Essentialsなどに影響

「Microsoft Malware Protection Engine」v1.1.13804.0で修正済み

Windows 10の「設定」アプリ

 米Microsoft Corporationは5月25日(現地時間)、「Microsoft Malware Protection Engine」にサービス拒否(DoS)の脆弱性が複数存在することを明らかにした。

 同社のセキュリティアドバイザリによると、「Microsoft Malware Protection Engine」の旧バージョンにはファイルのスキャン処理に問題があり、処理がタイムアウトしてしまう可能性があるという。この欠陥が悪用されると、細工を施したファイルをスキャンさせることで「Microsoft Malware Protection Engine」が再起動されるまでシステムの監視が行えなくなる恐れがある。

 なお、今回修正された脆弱性とその深刻度は以下の通り。Windows 7/8.1/10、Windows RT 8.1、Windows Server 2008/2008 R2/ 2016に搭載されている「Windows Defender」をはじめ、「Microsoft Security Essentials」、「Microsoft Endpoint Protection」、「Windows Intune Endpoint Protection」、「Microsoft Exchange Server 2013」「Microsoft Exchange Server 2016」「Microsoft Forefront Endpoint Protection」「Microsoft Forefront Endpoint Protection 2010」などの製品に影響する。

 なお、マルウェア定義と「Microsoft Malware Protection Engine」は頻繁に自動更新されるため、ユーザー側で行うべき処理はないが、念のため「Microsoft Malware Protection Engine」のバージョンが対策済みのv1.1.13804.0に更新されているかを確認しておいた方がよいだろう。Windows 10の場合は、「設定」アプリの[更新とセキュリティ]-[Windows Defender]セクションにある“エンジンのバージョン”欄でチェックできる。