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Windowsのマルウェア対策機能に再び脆弱性、Windows DefenderやSecurity Essentialsなどに影響
「Microsoft Malware Protection Engine」v1.1.13804.0で修正済み
2017年6月1日 10:31
米Microsoft Corporationは5月25日(現地時間)、「Microsoft Malware Protection Engine」にサービス拒否(DoS)の脆弱性が複数存在することを明らかにした。
同社のセキュリティアドバイザリによると、「Microsoft Malware Protection Engine」の旧バージョンにはファイルのスキャン処理に問題があり、処理がタイムアウトしてしまう可能性があるという。この欠陥が悪用されると、細工を施したファイルをスキャンさせることで「Microsoft Malware Protection Engine」が再起動されるまでシステムの監視が行えなくなる恐れがある。
なお、今回修正された脆弱性とその深刻度は以下の通り。Windows 7/8.1/10、Windows RT 8.1、Windows Server 2008/2008 R2/ 2016に搭載されている「Windows Defender」をはじめ、「Microsoft Security Essentials」、「Microsoft Endpoint Protection」、「Windows Intune Endpoint Protection」、「Microsoft Exchange Server 2013」「Microsoft Exchange Server 2016」「Microsoft Forefront Endpoint Protection」「Microsoft Forefront Endpoint Protection 2010」などの製品に影響する。
- CVE-2017-8535(重要)
- CVE-2017-8536(重要)
- CVE-2017-8537(重要)
- CVE-2017-8538(緊急)
- CVE-2017-8539(重要)
- CVE-2017-8540(緊急)
- CVE-2017-8541(緊急)
- CVE-2017-8542(重要)
なお、マルウェア定義と「Microsoft Malware Protection Engine」は頻繁に自動更新されるため、ユーザー側で行うべき処理はないが、念のため「Microsoft Malware Protection Engine」のバージョンが対策済みのv1.1.13804.0に更新されているかを確認しておいた方がよいだろう。Windows 10の場合は、「設定」アプリの[更新とセキュリティ]-[Windows Defender]セクションにある“エンジンのバージョン”欄でチェックできる。