ニュース

無償の高機能ペイントアプリ「Krita 5.2.10」が公開 ~「WeChat」など悪質アプリに対策

今後は「Krita 5.3.0」と「Qt 6」ベースの「Krita 6.0.0」のリリースに集中

「Krita」v5.2.10

 ペイントソフト「Krita」の最新版v5.2.10が、7月2日に公開された。「Krita」は、Linuxのデスクトップ環境「KDE」の画像編集アプリケーション「KImage」の流れをくむオープンソースのペイントソフト。初心者からプロまで使える本格的なお絵描きツールを目指し、20年以上にもわたり開発が続けられている老舗のアプリだ。

 「Krita 5.2.10」はバグフィックスリリースとなっており、変更点はこれまでに発見された不具合の修正が中心だ。今後は次期リリースである「Krita 5.3.0」と、「Qt 6」ベースとなる最初のリリース「Krita 6.0.0」の準備に集中するという。

 なお、ファンクションキーが12個以上あるキーボードを備えたデバイスでは、既定で[F12]キー以降を無視する処理が追加されているとのこと。これは「WeChat」などのアプリがフォーカスを得るため、定期的に偽の[F22]キー入力を送信する問題に対処するためだという。必要であれば「kritarc」ファイルに「ignoreHighFunctionKeys=false」という行を追加することで、この対策を無効化することも可能だ。

 「Krita」は現在、公式サイト「krita.org」から無償でダウンロード可能。寄付も受け付けており、「Microsoft Store」や「Steam」からアプリを購入すれば開発を支援できる。

ソフトウェア情報

「Krita」Windows版
【著作権者】
The Krita team
【対応OS】
64bit版Windows 8.1以降
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
5.2.10(25/07/02)