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今秋リリースに向け完成度を高めた「Windows 10 Insider Preview」Build 16237が公開

「Microsoft Edge」にWebページの読み上げ機能が追加。スケーリングの変更反映も改善

「Windows 10 Insider Preview」Build 16237

 米Microsoft Corporationは7日(現地時間)、「Windows 10 Insider Preview」のPC版Build 16237を“Windows Insider Program”の“Fast”リングの参加ユーザーに対してリリースした。現在、“Windows Update”から更新可能。

 Build 16237には大きな新機能の追加はなく、既存機能の改善と強化がメインとなっている。週末にはバグ潰しプログラム“Bug Bash”の開催も予定されており、今秋のリリースに向けた調整がこれから本格化する。

「Microsoft Edge」でWebページの読み上げがサポート

 まず「Microsoft Edge」関連では、Webページの読み上げがサポートされた。電子書籍ビューワーに搭載されていた機能がWebページでも利用できるようになった格好で、読み上げ対象になっている文章や単語をハイライトすることが可能。一時停止や前後段落への移動、読み上げ速度の変更も行える。

 次にシェル関連では、デスクトップのスケーリング機能が改善。スケーリング倍率が何らかの理由で変更された場合、従来はそれをレンダリングに反映させるためにサインアウトとサインインが必要だったが、これが不要となった。また、DPI関連の情報を提供するタイミングを改善した結果、アプリケーションの画面がぼんやりと描画されている場合でも、再起動させるだけでクッキリとレンダリングされるようになった。

 また、[Windows]+[G]キーでアクセスできる“ゲーム バー”が強化され、“ゲーム モード”を有効化・無効化するためのボタンが追加された。「タスク マネージャー」では、「Windows 10 Fall Creators Update」で追加されるGPUパフォーマンスの計測機能が改善。ユーザーインターフェースがアップデートされたほか、DirectXのバージョンやGPUの物理的な場所を確認できるようになった。さらに“Hyper-V”では“仮想マシンギャラリー”が新たに導入された。このギャラリーにはまだ何も表示されていないが、ローカルの仮想マシンイメージを追加することはできる。

“ゲーム バー”に“ゲーム モード”を有効化・無効化するためのボタンが追加
「タスク マネージャー」ではGPUパフォーマンスの計測機能が改善

 そのほかにも、“アクション センター”とトースト通知、“My People”などが改善された。また、絵文字を入力する「Emoji Panel」では“emoji 5.0”がサポート。タッチキーボードや手書きパネルの使い勝手も改善されているという。