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ペイントソフト「Krita」が“N-Trig”ペンと“Direct3D”に対応、v3.3.0が前倒し公開

高DPI環境で表示が乱れる不具合も修正される

「Krita」v3.3.0

 オープンソースのクロスプラットフォーム対応ペイントソフト「Krita」の最新正式版v3.3.0が、28日に公開された。同ソフトは先月アップデートされたばかりだが、Windows版で大きな機能改善が実施されたため、リリースが早められたようだ。

 まず、本バージョンではWindows 8以降の新しいポインター入力APIへの対応が試験的に導入され、“Surface”などのタブレットで採用されている“N-Trig”ペンがネイティブサポートされた。この機能は設定ダイアログの[タブレットの設定]タブで有効化することができる。

 もう一つの大きな改善は、“Direct3D”に対応したことだ。これは“OpenGL ES”のAPIをプラットフォームネイティブなAPIへ変換する「ANGLE」と呼ばれるライブラリで実現されており、設定ダイアログの[表示]タブから有効化できる。

設定ダイアログの[タブレットの設定]タブ
設定ダイアログの[表示]タブ

 そのほかにも、高DPI環境で表示が乱れる不具合が修正されるなどの改善が盛り込まれているという。

 「Krita」はWindows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在本ソフトの公式サイトから無償でダウンロード可能。Windows版は窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。Windows版の対応OSはWindows 7以降で、編集部にてはWindows 10で動作を確認している。

ソフトウェア情報

「Krita」Windows版
【著作権者】
The Krita team
【対応OS】
64bit版を含むWindows 7以降(編集部にてWindows 10で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
3.3.0(17/08/28)