iPhone向けカメラアプリ「Microsoft Pix」に360度パノラマ写真技術“Photosynth”が搭載

iOS向けカメラアプリ「Microsoft Pix」に2つの新しい機能

　日本マイクロソフト（株）は21日、iOS向けカメラアプリ「Microsoft Pix」に2つの新しい機能を追加したことを明らかにした。

　1つ目は、さまざまな方向を撮影した写真を複数合成して360度パノラマ写真を作成できる“Photosynth”を搭載したこと。同社の研究部門“Microsoft Research”によって開発されたアプリが今年2月まで提供されていたので、ご存知の方も少なくないだろう。そのままなくなってしまうには惜しい技術だったので、「Microsoft Pix」に組み込まれよりカジュアルに利用できるようになったのは喜ばしい。

　“Photosynth”を利用するには、撮影モードをカメラから“Photosynth”へ切り替える。すると動画の録画モードのような画面に切り替わるので、カメラをかざしながら上下左右、周りの景色をゆっくり撮影していこう。録画を完了すると、撮影された写真がつなぎ合わされ、1枚の360度パノラマ写真となる。

　この機能を活用すれば、レンズにおさまりきらない広大な風景、天井にまで華麗な装飾が施された建物の内部などを、1枚の写真へおさめることが可能。自動補正機能により、ホワイトバランスやトーン、シャープネスの調整も自動で行われる。万が一撮り残しで合成処理が失敗しても、最初から取り直すことが可能だ。

さまざまな方向を撮影した写真を複数合成して360度パノラマ写真を作成できる“Photosynth”

　2つ目の機能は、録画したビデオからコミックスタイルの画像を生成する“Pix Comix”だ。この技術にはディープラーニングによるスコアリングが利用されており、ビデオの中で一番面白いフレームを自動で3つ選択し、フレームを付けてコミック仕立てにしてくれる。仕上げにユーザーが吹き出しを追加すれば、独自のストーリーを作り出すことができるだろう。

録画したビデオからコミックスタイルの画像を生成する“Pix Comix”