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マンガ向けアンチゴチフォント「源暎アンチック」v4.0 ~外字を拡充、完成度が高まる
カタカナはボールド体の「源ノ明朝」フォントをベースとしたものに
2018年3月15日 12:46
マンガ向けに制作されたフリーフォント「源暎アンチック」v4.0が、10日に公開された。カタカナがボールド体の「源ノ明朝」フォントをベースとしたものに変更された。モダン寄りだった従来バージョンと比較して、格好よく洗練されたデザインになっているという。また、これまでの知見を生かした改善が随所に盛り込まれているとのこと。
「源暎アンチック」は、アンチック体の仮名とゴシック体の漢字を組み合わせた、所謂“アンチゴチ”フォント。日本語フォントの仮名は漢字に比べて少し小さめ・細めに作られるのが一般的だが、辞書の見出しや動画のテロップ、絵本、マンガの吹き出しなど、仮名の存在感が削がれてしまうと都合の悪いこともある。そういったシーンでは“アンチゴチ”フォントが使われることが多いが、本フォントもマンガで使われることを想定してデザインされている。また、本フォントはUnicodeをカバーした「源ノ角ゴシック」「源真ゴシック」などをベースとしており、収録文字が充実しているのも魅力だ。
v4.0では前述の改善に加え、今まで2つのファイルに分かれていた通常版とプロポーショナル版が1つのファイルになったほか、縦組みに対応するなどの変更が加えられた。また、マンガに使えそうな記号が外字領域に追加されているという。
「源暎アンチック」は現在、作者のWebサイトや窓の杜ライブラリから無償でダウンロード可能。サポートの難しいラテン文字や記号1,393字を取り除いた最新版v4.1が、13日付けでリリースされている。ライセンスは“SIL Open Font License 1.1”。
ソフトウェア情報
- 「源暎アンチック」
- 【著作権者】
- おたもん 氏、フォント910、Adobe Systems Incorporated、Philipp H. Poll 氏
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows 10で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 4.1(18/03/13)