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Microsoft、「Edge DevTools」をプレビュー公開 ~「Edge」の開発者ツールが単体動作
さまざまなアプリの「EdgeHTML」インスタンスに接続してデバッグ、リモート診断も可能
2018年4月27日 12:15
米Microsoftは25日(現地時間)、「Microsoft Edge DevTools」アプリをプレビュー公開した。「Windows 10 Fall Creators Update」に対応しており、現在“Microsoft Store”から無償で入手可能。
「Microsoft Edge DevTools」アプリは、「Microsoft Edge」に搭載されている開発者向け機能「F12 開発者ツール」を単体(スタンドアロン)で動作できるようにしたもの。Webページだけでなく、アプリケーションで使われている“WebView”、「Microsoft Office」のアドイン、“Cortana”、“Microsoft Store”で公開されているプログレッシブWebアプリケーション(PWA)など、レンダリングエンジン「EdgeHTML」を利用しているプログラムで幅広く利用できるのが特徴だ。
本アプリを起動すると、「EdgeHTML」を利用しているローカルアプリがリストアップされる。好みのアプリを選択すると、「F12 開発者ツール」が単体起動し、当該アプリの「EdgeHTML」インスタンスに接続(アタッチ)される仕組み。DOMツリーなどを表示してレイアウトの問題を診断したり、ブレークポイントを設定してJavaScriptをデバッグしたり、メモリやパフォーマンスのプロファイリングを行うこともできる。また、「Windows Device Portal」を利用したXboxやHoloLensなどのリモート診断も可能だ。
従来の「Microsoft Edge」の開発者ツールはネイティブフックを利用していたが、他の「EdgeHTML」を利用したアプリをサポートするのは困難だった。そこで同社は開発者ツールの標準仕様をW3Cに提案し、“Microsoft Edge DevTools プロトコル(EDP)”を実装してこのアプリに組み込んだ。プロトコルが標準化されればブラウザーエンジン間の相互運用性が改善され、クロスブラウザーによるデバッグも容易となる。将来的には「Microsoft Edge」の開発者ツールも“EDP”ベースになる見込みだ。
また、“Windows Insider Preview”の最新ビルドをベースとしている点も、「Microsoft Edge DevTools」アプリの特徴といえるだろう。安定版のWindowsでも、最新の「Microsoft Edge」に搭載されている開発者機能が利用できる。
ソフトウェア情報
- 「Microsoft Edge DevTools Preview」
- 【著作権者】
- Microsoft Corporation
- 【対応OS】
- Windows 10
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 18.327.2.0(18/04/25)