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Microsoft、自動UIテストの作成支援ツール「WinAppDriver UI Recorder」を公開

選択要素の検査とそれを示すXPath式の取得が可能。ユーザーアクションの記録も

「Visual Studio 2017」でビルドした「WinAppDriver UI Recorder」

 米Microsoftは20日(現地時間)、新しいオープンソースツール「WinAppDriver UI Recorder」を「Windows Application Driver」の一部としてリリースした。自動UIテストを作成するのに役立つ。

 「WinAppDriver UI Recorder」は、ユーザーがユーザーインターフェイス(UI)要素を選択する操作を記録し、自動テストの作成を支援するツール。ユーザーが選択したUI要素を調査するツールとしては「Inspect.exe」が有名だが、「WinAppDriver UI Recorder」はよりモダンで、「Windows Application Driver」との連携が容易だ。

「WinAppDriver UI Recorder」
「Inspect.exe」

 今回発表された初期リリースでは、選択されているUI要素の検査とそれを示すXPath式の取得を行う機能が実装されている。また、[レコード]ボタンを押すとユーザーアクションを記録して、「Windows Application Driver」のテストに利用できるXMLコードとC#コードを生成することが可能。記録されたユーザーアクションの履歴をプルダウンから選び、生成コードをクリップボードへコピーする機能も備える。

選択されているUI要素の検査とそれを示すXPath式の取得が可能。ユーザーアクションを記録することも

 「WinAppDriver UI Recorder」のソースコードは、現在“GitHub”のプロジェクトページからダウンロード可能。バイナリは用意されていないので、「Visual Studio 2017」などを利用してビルドする必要がある。