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アプリフレームワーク「Electron 5.0.0」が公開

「Electron 2.0.x」のサポートは終了

「Electron 5.0.0」がリリース

 アプリケーションフレームワーク「Electron」の最新版v5.0.0が、4月23日に公開された。「Electron」は、GitHub社が開発したオープンソースのGUIフレームワーク。コアコンポーネントとして「Chromium」や「Node.js」、「V8」が利用されており、HTML/CSS/JavaScriptといったWeb技術だけでWindows/Mac/Linuxに対応したデスクトップアプリケーションを開発できる。GitHubが開発している「Atom」や「GitHub Desktop」以外にも、「Visual Studio Code」など多くのクロスプラットフォームアプリケーションで採用されている。

 「Electron 5.0.0」では、「Chromium」がv73.0.3683.119へ、JavaScript環境「Node.js」がv12.0.0へ、JavaScriptエンジン「V8」がv7.3.492.27へそれぞれアップグレードされた。「Electron」は6週間ごとに更新される「Chromium」へ追随するため、およそ四半期ごとにメジャーリリースされている。

「Electron」は四半期ごとにメジャーリリースされる

 コアコンポーネントのアップグレードのほかにも、「Electron 5.0.0」ではコールバックベースのAPIを“Promises”を用いた実装へ置き換える取り組みが進められた。また、プロセスメモリ情報を取得する機能が導入されたほか、セキュリティ向上のため“remote”APIでフィルタリング可能なイベントが拡充されるなどの改善も施された。macOS環境ではシステムカラーの取得もサポートされている。

 なお、「Electron 2.0.x」のサポートは終了したので注意。「Electron」でサポートされるのは、最新の3つのリリースブランチのみだ(現在サポートされているのは、v3.x、v4.x、v5.xの3つ)。