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Microsoft、新元号“令和”対応のWindowsパッチを配信開始
オプション扱い、連休前の適用はトラブルに注意
2019年4月26日 08:30
米Microsoftは4月25日(現地時間)、Windowsを新元号“令和”に対応させる更新プログラムを、実稼働環境向けにリリースし始めたことを発表した。このリリースは段階的に実施されるとのこと。技術的な問題の解決に要する時間を考慮に入れると、完了までに数カ月を要する可能性がある。
なお、今回配信された更新プログラムとその配信状況は以下の通り、これらの更新プログラムは“オプション”“マンスリーロールアップのプレビュー”という扱いで、Windows 10の場合、“Windows Update”を手動でチェックしない限りダウンロード・インストールされない。ゴールデンウィークの連休前または連休中のトラブルを避けたい場合は、適用を見送るべきだろう。
- Windows 10バージョン 1809およびWindows Serverバージョン 1809:近日提供
- Windows 10バージョン 1803およびWindows Serverバージョン 1803:KB4493437
- Windows 10バージョン 1709:KB4493440
- Windows 10バージョン 1703およびWindows Serverバージョン 1703:KB4493436
- Windows 10バージョン 1607およびWindows Server 2016:KB4493473
- Windows 10 RTM:KB4498375
- Windows 8.1およびWindows Server 2012 R2:KB4493443
- Windows Server 2012:KB4493462
- Windows 7.0 SP1およびWindows Server 2008 R2 SP1:KB4493453
- Windows Server 2008 SP2:KB4493460
これらの更新プログラムでは、新しい元号をサポートするためにレジストリやフォントがアップデートされるほか、“DateTimePicker”や[日付と時刻の設定]コントロール、[時計とカレンダー]のフライアウトなどで正しい表示が行われない問題が修正される。また、日本語入力システム(IME)や音声合成(TTS)機能が新元号をサポートしない問題、“CALDATETIME”構造体が4つ以上の元号を処理できない問題、特定条件下で「ShellExperienceHost.exe」が機能しなくなる問題なども対策されているとのこと。
編集部追記: 新元号の施行はゴールデンウィーク中となるため、日本マイクロソフト(株)は4月30日、5月1日および5月2日の3日間、新元号対応に関する技術的な問い合わせを受け付けるとのこと。個人向けの問い合わせ先はフリーダイアル0120-54-2244、受付時間は午前10時から午後6時まで。