Adobe、無償コードエディター「Brackets 1.14」を公開 ～PHP言語サーバーを導入

Adobe、無償コードエディター「Brackets 1.14」をリリース

　米Adobe Systemsは5月2日（現地時間）、コードエディター「Brackets」の最新版v1.14を公開した。Windows/Mac/Linuxに対応するフリーソフトで、現在本ソフトの公式サイトからダウンロード可能。Windows版は窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。

　「Brackets」は、オープンソースで開発されているWebアプリ開発向けのコードエディター。別のファイルに記述されたスタイルやコードをその場でインライン編集できるようにする“クイック編集”や、「Google Chrome」と連携してリアルタイムでコード・スタイルの見栄えを確認できる“ライブプレビュー”といったユニークな機能を備える。充実したコーディング支援や拡張機能も魅力といえる。

　約1年ぶりのアップデートとなるv1.14では、“Language Server Protocol（LSP）”が初期サポートされた。

　“LSP”はMicrosoftが中心となって策定を進めているプロトコルで、コードエディターをはじめとするフロントエンド（クライアント）と、構文の解析や自動補完といったプログラミング言語のサポートを実現するバックエンド（サーバー）を分離する。それぞれのコードエディターが個別にプログラミング言語をサポートするよりも開発コストを削減できるほか、新しいコードエディター・プログラミング言語のサポートが容易になる。もともとは「TypeScript」や「Visual Studio」「Visual Studio Code」ではじまった取り組みだが、現在では「Atom」などのコードエディターでも採用されている。

　「Brackets 1.14」には、LSP対応の手始めとしてPHP言語ツールがサポートされた。コードヒント、パラメータヒント、リンティング（構文チェック）、定義へのジャンプなどが利用可能だ。そのほかにも、アプリ内通知のフレームワークが導入された。自動アップデートの不具合修正や改善も行われている。