ニュース

iPad版「Photoshop」に“被写体を選択”機能が追加 ~一瞬で背景の削除などが可能

“クラウドドキュメント”はアップ・ダウンロード速度が最大90%高速化

iPad版「Photoshop」に“被写体を選択”機能が追加

 米Adobe Systemsは12月16日(日本時間)、iPad版「Photoshop」アプリに“被写体を選択”機能を追加したことを発表した。そのほかにも、“クラウドドキュメント”機能の強化などが施されているという。

 “被写体を選択”機能は、画像内の被写体を自動的に識別してワンタップで選択できる機能。2018年にデスクトップ版の「Photoshop」に搭載された機能で、“Adobe Sensei”のAIと機械学習技術によって実現されているという。従来はどうしても細かい微調整が必要だった被写体の範囲選択を、一瞬で終わらせることが可能。人物の切り抜きや、不要なオブジェクトの削除といった作業に威力を発揮するだろう。

“被写体を選択”機能を使った範囲選択の例。すべてワンタップで選択されているという

 作品をクラウドにアップロードして他のデバイスと共有できる“クラウドドキュメント”機能では、75MB以上のPSDファイルでアップロード・ダウンロード速度が最大90%高速化した。さらに、次回のアップデートではより小さいファイルのパフォーマンス強化が予定されているとのこと。

 ユーザーインターフェイスのブラッシュアップも行われており、ユーザビリティーが強化されているという。

 iPad版「Photoshop」アプリは、「Photoshop」が含まれる“Adobe Creative Cloud”加入者であれば、どのプランでもiPad版「Photoshop」アプリをすぐに利用できる。“App Store”から購入することも可能で、30日間の無料体験が可能だ。