スマホで撮影した写真から文書を作成できるようになった「一太郎2020」が発売

「一太郎2020」

　（株）ジャストシステムは2月7日、定番の日本語ワープロソフト“一太郎”シリーズの最新版「一太郎2020」を発表した。「一太郎2020」の主な変更点は、スマートフォンアプリ「一太郎Pad」との連携で文書を作成できるようになったこと。

「一太郎Pad」

カメラで撮影した文書をOCR処理をしてテキスト化できる

　「一太郎Pad」は、iOS/Androidに対応する無償のメモアプリで、Wi-Fi経由で「一太郎2020」へテキストを同期させることが可能。最大の特長はカメラで撮影した文書をOCR処理をしてテキスト化できること。これにより、印刷物のテキストをスマホ経由で「一太郎2020」に取り込むことが可能になった。

　また、メモをすばやく取るための便利な機能も備えており、現在の日時を挿入したり、カギ括弧の始め括弧と終わり括弧を入力してその間にカーソルを移動させるといった操作がワンタップで行える。スマートフォンでは入力しづらい全角スペースを入力するボタンなどが用意されているのもうれしい。「一太郎Pad」で効率的に作成したメモを「一太郎2020」で整形・レイアウトして文書化するといった使い方ができるだろう。

　そのほか「一太郎2020」では、行末に近い文節を自動的に判別して改行を行う“文節改行”機能やカーソルが存在する行をハイライト表示する機能が追加された。さらに、校正機能が強化され、“株式会社”と“（株）”、“財団法人”と“（財）”など法人の種類を表す言葉の表記ゆれをチェックする機能なども追加されている。

　「一太郎2020」は、Windows 8.1/10に対応しており、30日間試用可能な体験版が公式Webサイトからダウンロードできる。ダウンロード版の価格は一通りの機能を備えた通常版が20,000円（税別、以下同）、「花子2020」「JUST PDF 4」などを同梱したプラチナ版は38,000円。