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セキュリティ修正を含む7件の不具合が修正した「Thunderbird 68.8.0」が公開

脆弱性の最大深刻度は“Critical”

「Thunderbird」v68.8.0

 メールソフト「Thunderbird」の最新安定版v68.8.0.0が、5月5日にリリースされた。セキュリティ修正を含む7件の不具合が修正されている。

 本バージョンで解決された問題は、以下の通り。

  • アカウントマネージャー:テキストフィールドが小さすぎることがある
  • アカウントマネージャー:SMTPサーバーを選択する際、認証方法が更新されない
  • Windows版「Thunderbird」で資格情報が埋め込まれたリンクが開けない
  • アドレス帳からメッセージを補完した場合に、形式が正しくないアドレスでメッセージが遅れられることがある
  • アクセシビリティ:ステータスバーからスクリーンリーダーに送られるアクティビティが多すぎる
  • MailExtensions:“browser.messages.updated”でIMAPメッセージを既読にできない

 脆弱性の修正は、CVE番号ベースで5件。深刻度評価の内訳は、Mozilla基準で4段階中最高の“Critical”が2件、上から2番目の“High”が2件、3番目の“Moderate”が1件となっている。「Thunderbird」は初期設定でJavaScriptが無効になっているため、「Firefox」ほどリスクは高くないが、有効にしている場合は十分に注意したい。

 「Thunderbird」はWindows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在公式サイト“thunderbird.net”からダウンロード可能。Windows版はWindows 7/8/10/Server 2008 R2に対応しており、窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。すでにインストールされている場合は、アプリの自動更新機能を利用してアップデートすることも可能だ。