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Windows 10に画像ファイルを開くだけでコード実行が可能になる脆弱性が2件
コーデックライブラリに問題。修正パッチは“Microsoft Store”から自動で適用される
2020年7月1日 15:24
米Microsoftは6月30日(現地時間)、「Windows 10」に含まれているコーデックライブラリに2件の脆弱性(CVE-2020-1425、CVE-2020-1457)が存在することを明らかにした。
これらの脆弱性は、トレンドマイクロのセキュリティチーム“Zero Day Initiative”(ZDI)に所属するセキュリティ研究者Abdul-Aziz Hariri氏によって報告された。それによると、「Windows 10」に含まれているコーデックライブラリにはオブジェクトを処理する方法に問題があり、特別な細工が施された画像ファイルを開くだけでリモートから任意のコードが実行可能になるという。深刻度の評価は“CVE-2020-1425”が“Critical”、“CVE-2020-1457”が“Important”。
脆弱性の影響を受けるOSのバージョンは、以下の通り。Microsoftによると、これらの脆弱性を悪用した攻撃は確認されていないとのこと。悪用の可能性も低いとみられている。
- Windows 10 Version 2004
- Windows 10 Version 1909
- Windows 10 Version 1903
- Windows 10 Version 1809
- Windows 10 Version 1803
- Windows 10 Version 1709
- Windows Server 2019
- Windows Server, version 2004
- Windows Server, version 1909
- Windows Server, version 1903
- Windows Server, version 1803
なお、修正プログラムの配信と適用は“Windows Update”経由ではなく、“Microsoft Store”を介して行われる。自動更新が有効であれば、ユーザー側で行わなければならないアクションはとくにない。
どのコーデックライブラリに問題があったのかは明らかにされていないが、最近「HEIF 画像拡張機能」にアップデートがあったことが確認されており、このパッケージに問題があった可能性がある。