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Google、Androidの2020年8月セキュリティ情報を発表 ~パッチの適用を

Qualcommのクローズドソースコンポーネントで深刻度“Critical”の問題

Androidの月例セキュリティ情報

 米Googleは8月3日(現地時間)、Androidの月例セキュリティ情報を発表した。今回公表されたセキュリティ情報の内容は、少なくとも1カ月前にパートナーへ通知済み。いずれ各社からアップデートが提供されるはずだ。

 今月のセキュリティパッチは通例に従い“2020-08-01”と“2020-08-05”の2本立てとなっており、過去に実施された脆弱性の修正も含まれている。

セキュリティ パッチレベル“2020-08-01”

 “2020-08-01”は、対応に時間のかかるカーネルコンポーネントや特定ベンダー向けの一部修正を省いたサブセット。Androidパートナーが迅速にユーザーへアップデートを提供できるよう、あえて分割されている。

 今月はフレームワークで7件、メディアフレームワークで3件、システムで4件の脆弱性が修正された。“Google Play”システムもアップデートされているが、今月は脆弱性の修正はないとのこと。

 これらの問題の中でもっとも脅威となるのはフレームワークで発見されたセキュリティ欠陥で、特別に細工されたファイルを読み込むだけで非特権プロセスのコンテキスト内で任意のコードを実行できてしまう可能性がある。深刻度の評価は“High”。

セキュリティ パッチレベル“2020-08-05”

 “2020-08-05”は、すべての脆弱性修正を含んだ完全版。“2020-08-01”での修正に加え、AMLogicのコンポーネントで1件、カーネルコンポーネントで3件、MediaTekのコンポーネントで5件、Qualcommのコンポーネントで4件の脆弱性が修正された。また、Qualcommのクローズドソースコンポーネントでも、深刻度“Critical”の問題を含む多くの脆弱性が修正されている。