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「Thunderbird 78.2.0」がリリース ~「OpenPGP」関連機能を熟成。23件の不具合を解決(8月27日追記)

3件の脆弱性も修正。“Twitter”の検索機能は削除

「Thunderbird」v78.2.0

 オープンソースのメールソフト「Thunderbird」の最新版「Thunderbird 78.2.0」が、8月25日(米国時間)に正式公開された。本バージョンでは「OpenPGP」関連の仕様変更がいくつか行われたほか、“Twitter”の検索機能が削除された。

 不具合の修正は23件で、「OpenPGP」に関するものが多い。それ以外ではアドレス帳に関する問題が4件、IMAPに関する問題が3件修正されている。アカウント設定画面から新しいメールアカウントを追加するダイアログが開かない問題など、ユーザーインターフェイス関連の不具合も多数修正されている。

 セキュリティ関連の修正は発表されていないが、「Firefox ESR 78.2」と同様の改善が行われているものと思われる。「Thunderbird」は初期設定でJavaScriptが無効になっているため、「Firefox」ほどリスクは高くないが、有効にしている場合は注意が必要だ。

 「Thunderbird」はWindows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、Windows版はWindows 7/8/10/Server 2008 R2で利用可能。「Thunderbird 68」系統からの自動更新は今のところ提供されておらず、利用したい場合は“thunderbird.net”からダウンロードしてインストールする必要がある。「Thunderbird 78」ではレガシーアドオンのサポートが打ち切られているため、移行の際は注意したい。

8月27日編集部追記: 「Thunderbird」のセキュリティ情報ページが更新され、v78.2で修正された脆弱性が明らかになった。それによると、本バージョンで修正された脆弱性はCVE番号ベースで3件。深刻度はいずれもMozillaの基準で4段階中2番目に高い“high”と評価されている。