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ブロードキャストアプリ「NVIDIA Broadcast」がビデオ会議を快適に
専用のAIプロセッサー「Tensor Core」によりクリアな音声・映像を実現
2020年9月11日 15:26
米NVIDIAは9月1日(現地時間)、ブロードキャストアプリ「NVIDIA Broadcast」の概要を公開した。ライブストリーミングやボイスチャット、ビデオ会議などのアプリと連携して動作するユニバーサルプラグインで、同社のGPU“NVIDIA GeForce RTX”や“TITAN RTX”、“Quadro RTX”でサポートされている。今月中に配信が開始される予定。
「RTX Voice」というコードネームで呼ばれていたノイズ除去機能の早期ベータ版を最適化させたアプリで、コミュニティからのフィードバックにより、サポートするノイズプロファイルの数が3倍に増加しているという。
また、専用のAIプロセッサー“Tensor Core”を搭載しており、“ノイズ除去”、“バーチャル背景”、“オートフレーム”の3つ機能で活用される。
ノイズ除去
テレビやインターホンの音といった周囲のノイズをマイク入力から除去。この機能をオーディオ出力で使用すると、ボタン操作で交互に音声のやり取りをする“プッシュトゥトーク”のようにフレンドの騒々しいキーボード打鍵音をミュートすることも可能。
バーチャル背景
Webカメラ入力の背景をぼかすほか、動画や静止画に置き換えたり、ゲームのプレイ映像に切り替えることもできる。ぼかし機能は強弱を調整できる。
オートフレーム
自分の姿をズームインできるほか、体を左右に動かしても常に映像の中心に捉えるようにパンさせることが可能。
これらの機能はゲームの実況配信だけでなく、自宅でのビデオ会議や、ボイスチャットアプリで会話しながらゲームのマルチプレイを楽しむこともできる。
なおバーチャル背景とオートフレームの2つの機能は、ベータ版としてリリースされている。コミュニティにパフォーマンスをテストしてもらい、そのフィードバックを品質の向上に役立てるためという。
そのほか、AIノイズ除去機能が体験できる機会を増やすため、「NVIDIA GeForce GTX」をサポートする「RTX Voice」用のパッチが用意されている。ただし、旧型のGPUだと効果に差がでることもあるそうだ。