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「Android 11」に初のパッチ ~ Google、Androidの2020年10月セキュリティ情報を発表

Qualcommのクローズドソースコンポーネントで“Critical”な脆弱性

Androidの月例セキュリティ情報

 米Googleは10月5日(現地時間)、Androidの月例セキュリティ情報を発表した。今回公表されたセキュリティ情報の内容は、少なくとも1カ月前にパートナーへ通知済み。いずれ各社からアップデートが提供されるはずだ。

 今月のセキュリティパッチは通例に従い“2020-10-01”と“2020-10-05”の2本立てとなっており、過去に実施された脆弱性の修正も含まれている。

セキュリティ パッチレベル“2020-10-01”

 “2020-10-01”は、対応に時間のかかるカーネルコンポーネントや特定ベンダー向けの一部修正を省いたサブセット。Androidパートナーが迅速にユーザーへアップデートを提供できるよう、あえて分割されている。

 今月はAndroidランタイムで1件、フレームワークで5件、メディアフレームワークで4件、システムで10件の脆弱性が修正された。“Google Play”システムもアップデートされており、2件の脆弱性が修正されている。

 これらの問題の中でもっとも脅威となるのは、システムコンポーネントで発見されたセキュリティ欠陥(CVE-2020-0420、CVE-2020-0421)。特別に細工された送信により、リモートから特権の昇格が可能になる恐れがあるとして、深刻度は“High”と評価されている。

セキュリティ パッチレベル“2020-10-05”

 “2020-10-05”は、すべての脆弱性修正を含んだ完全版。“2020-10-01”での修正に加え、カーネルで1件、MediaTekのコンポーネントで5件、Qualcommのコンポーネントで4件の脆弱性が修正された。また、Qualcommのクローズドソースコンポーネントでも、深刻度“Critical”の問題を含む多くの脆弱性が修正されている。