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Google、Androidの2020年11月セキュリティ情報を発表

システムコンポーネントに“Critical”な脆弱性

Androidの月例セキュリティ情報

 米Googleは11月2日(現地時間)、Androidの月例セキュリティ情報を発表した。今回公表されたセキュリティ情報の内容は、少なくとも1カ月前にパートナーへ通知済み。いずれ各社からアップデートが提供されるはずだ。

 今月のセキュリティパッチは通例に従い“2020-11-01”と“2020-11-05”の2本立てとなっており、過去に実施された脆弱性の修正も含まれている。

セキュリティ パッチレベル“2020-11-01”

 “2020-11-01”は、対応に時間のかかるカーネルコンポーネントや特定ベンダー向けの一部修正を省いたサブセット。Androidパートナーが迅速にユーザーへアップデートを提供できるよう、あえて分割されている。

 今月はAndroidランタイムで1件、フレームワークで6件、メディアフレームワークで3件、システムで7件の脆弱性が修正された。“Google Play”システムもアップデートされており、3件の脆弱性が修正されている。Android 10以降を搭載したデバイスは、セキュリティアップデートととともに“Google Play”システムもアップデートも適用しなければならないことがある。

 これらの問題の中でもっとも脅威となるのは、システムコンポーネントで発見されたセキュリティ欠陥(CVE-2020-0449)。特別に細工された送信を使用して近位の攻撃者が特権プロセスのコンテキスト内で任意のコードを実行できる可能性があるとして、深刻度は“Critical”と評価されている。

セキュリティ パッチレベル“2020-11-05”

 “2020-11-05”は、すべての脆弱性修正を含んだ完全版。“2020-11-01”での修正に加え、MediaTekのコンポーネントで3件の脆弱性が修正された。また、Qualcommのクローズドソースコンポーネントでも、深刻度“Critical”の問題を含む多くの脆弱性が修正されている。