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システムコンポーネントにCriticalな脆弱性 ~Androidの2021年1月セキュリティ更新

「Android 8.0」以降に影響し、任意コードの実行につながる恐れ

Androidの月例セキュリティ情報

 米Googleは1月4日(現地時間)、Androidの月例セキュリティ情報を発表した。今回公表されたセキュリティ情報の内容は、少なくとも1カ月前にパートナーへ通知済み。いずれ各社からアップデートが提供されるはずだ。

 今月のセキュリティパッチは通例に従い“2021-01-01”と“2021-01-05”の2本立てとなっており、過去に実施された脆弱性の修正も含まれている。「Android 10」以降を搭載したデバイスはセキュリティアップデートに加え、「GooglePlay」システムのアップデートを受け取る場合があるので注意したい。

セキュリティ パッチレベル“2021-01-01”

 “2021-01-01”は、対応に時間のかかるカーネルコンポーネントや特定ベンダー向けの一部修正を省いたサブセット。Androidパートナーが迅速にユーザーへアップデートを提供できるよう、あえて分割されている。

 今月はフレームワークで15件、メディアフレームワークで3件、システムで4件の脆弱性が修正された。なかでも、システムコンポーネントで修正されたセキュリティ欠陥(CVE-2021-0313)は深刻度が“Critical”と評価されており、警戒が必要。「Android 8.0」以降に影響し、任意コードの実行につながる恐れがある。

セキュリティ パッチレベル“2021-01-05”

 “2021-01-05”は、すべての脆弱性修正を含んだ完全版。“2021-01-01”での修正に加えカーネルコンポーネントで3件、MediaTekのコンポーネントで1件、Qualcommのコンポーネントで6件の脆弱性が修正された。また、Qualcommのクローズドソースコンポーネントでも、深刻度“Critical”の問題を含む多くの脆弱性が修正されている。