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Androidのシステムコンポーネントに任意コード実行の脆弱性 ~2021年2月セキュリティ更新

メディアフレームワークにも深刻度“Critcal”の問題

Androidの月例セキュリティ情報

 米Googleは2月1日(現地時間)、Androidの月例セキュリティ情報を発表した。今回公表されたセキュリティ情報の内容は、少なくとも1カ月前にパートナーへ通知済み。いずれ各社からアップデートが提供されるはずだ。

 今月のセキュリティパッチは通例に従い“2021-02-01”と“2021-02-05”の2本立てとなっており、過去に実施された脆弱性の修正も含まれている。「Android 10」以降を搭載したデバイスはセキュリティアップデートに加え、「GooglePlay」システムのアップデートを受け取る場合があるので注意したい。

セキュリティ パッチレベル“2021-02-01”

 “2021-02-01”は、対応に時間のかかるカーネルコンポーネントや特定ベンダー向けの一部修正を省いたサブセット。Androidパートナーが迅速にユーザーへアップデートを提供できるよう、あえて分割されている。

 今月はAndroidランタイムで1件、フレームワークで10件、メディアフレームワークで3件、システムで6件の脆弱性が修正された。なかでもシステムコンポーネントで修正されたセキュリティ欠陥(CVE-2021-0326)は深刻度が“Critical”と評価されており、警戒が必要。「Android 8.1」以降に影響し、任意コードの実行につながる恐れがある。

 また、メディアフレームワークでも“CVE-2021-0325”が「Android 8.1」「Android 9」で深刻度“Critcal”と評価されているので注意したい。この修正は「Google Play」システムのアップデートにも含まれている。

セキュリティ パッチレベル“2021-02-05”

 “2021-02-05”は、すべての脆弱性修正を含んだ完全版。“2021-02-01”での修正に加えカーネルコンポーネントで1件、Qualcommのコンポーネントで6件の脆弱性が修正された。Qualcommのコンポーネントで修正されたWLANの脆弱性(CVE-2020-11272)は深刻度“Critcal”と評価されているので注意したい。

 また、Qualcommのクローズドソースコンポーネントでも、深刻度“Critical”の問題を含む多くの脆弱性が修正されている。