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Google、Androidの2020年9月セキュリティ情報を発表 ~メディアフレームワークに“Critical”な問題

できるだけ早いパッチの適用を

Androidの月例セキュリティ情報

 米Googleは9月8日(現地時間)、Androidの月例セキュリティ情報を発表した。今回公表されたセキュリティ情報の内容は、少なくとも1カ月前にパートナーへ通知済み。いずれ各社からアップデートが提供されるはずだ。

 今月のセキュリティパッチは通例に従い“2020-09-01”と“2020-09-05”の2本立てとなっており、過去に実施された脆弱性の修正も含まれている。

セキュリティ パッチレベル“2020-09-01”

 “2020-09-01”は、対応に時間のかかるカーネルコンポーネントや特定ベンダー向けの一部修正を省いたサブセット。Androidパートナーが迅速にユーザーへアップデートを提供できるよう、あえて分割されている。

 今月はフレームワークで10件、メディアフレームワークで7件、システムで5件の脆弱性が修正された。“Google Play”システムもアップデートされており、2件の脆弱性が修正されている。

 これらの問題の中でもっとも脅威となるのはメディアフレームワークで発見されたセキュリティ欠陥(CVE-2020-0245)。「Android 10」の場合は情報漏洩にとどまるものの、「Android 8」「Android 9」では任意コードの実行につながる恐れがあるとして深刻度が“Critical”と評価されている。また、システムの脆弱性2件も深刻度“Critical”と評価されており、注意が必要だ。

セキュリティ パッチレベル“2020-09-05”

 “2020-09-05”は、すべての脆弱性修正を含んだ完全版。“2020-09-01”での修正に加え、カーネルで3件、MediaTekのコンポーネントで4件、Qualcommのコンポーネントで5件の脆弱性が修正された。また、Qualcommのクローズドソースコンポーネントでも、深刻度“Critical”の問題を含む多くの脆弱性が修正されている。