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「Zoom 5.5.0」が背景のぼかしに対応、ミーティングに直接動画を共有する機能も【2月4日追記】
会議のリアクションや1対1のプライベートチャットもエンドツーエンド暗号化
2021年2月2日 15:08
米Zoom Video Communicationsは2月1日(現地時間)、ビデオ会議サービス「Zoom」クライアントアプリの最新版v5.5.0を公開した。現在、Windows、Mac、Androidでマニュアルでのダウンロードとアップデートが可能。iOS版もストアで承認され次第利用できるようになる。
「Zoom 5.5.0」では、特定の国・地域からの参加者のみをブロックまたは許可する機能を強化。「Outlook カレンダー」の統合やサブフォルダーを持つサードパーティー(OutlookやExchange、Google)の連絡先サービスとの同期が改善された。macOS版クライアントアプリではカメラのビデオフィードを90度回転させる機能が導入された、複数回回転させればビデオを反転させられるようになった。
また、ミーティング・ウェビナー機能では動画ファイルを直接共有・再生できるようになったのも大きな改善だ(Windows/Mac)。これまでもメディアプレイヤーアプリの画面を共有すれば参加者に動画を視聴させることができたが、最新版では「Zoom」内蔵のビデオプレーヤーで動画を配信することが可能。メディアプレイヤーアプリの画面を共有するのと異なり再生コントロール(再生・一時停止、ボリューム、シークバーなど)が主催者(ホスト)だけに表示され、参加者からは見えない点、帯域の消費を最小限に抑えつつ動画の表示品質を最適化できる点などがメリットだ。対応形式はMP4とMOVで、最大ビデオ解像度は1080p。
ミーティングで動画ファイルを直接共有するには、[画面の共有]ダイアログを[詳細]タブに切り替えて、[ビデオ]を選択する。編集部では確認できなかったが、近いうちにロールアウトされるものと思われる。
さらに、背景のぼかしもサポートされた(Windows/Mac)。バーチャル背景を利用できない・利用したくないケースでも、プライバシーを保つことができる。サウンドを共有する際、ステレオとモノラルを選択できるようになったのも本バージョンにおける改善点だ(Windows/Mac/Linux)。
そのほかにも、セキュリティが強化。会議のリアクションや1対1のプライベートチャットもエンドツーエンド(E2E)暗号化されるようになった。iOS版ではビデオフィルターが、Android版ではカメラの懐中電灯が利用できる。
2月4日編集部追記: 2月4日、編集部でも動画ファイルを直接共有する機能が動作することを確認した。
ソフトウェア情報
- 「Zoom」Windows版
- 【著作権者】
- Zoom Video Communications, Inc.
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista/7/8/8.1/10
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 5.5.0(21/02/01)