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新しいAIノイズキャンセリング機能で話し声だけを残す「Skype 8.69」が公開

iOS版では「Skype」アプリ内からオンライン電話番号を直接購入できるように

Windows版「Skype 8.69」

 米Microsoft傘下のSkypeは3月16日(日本時間)、「Skype 8.69」を正式リリースした。デスクトップ(Windows/Mac/Linux)、モバイル(iOS/Android)、Web(web.skype.com)の各プラットフォーム向けに段階的にロールアウトされる。

 「Skype 8.69」の目玉は、先日アナウンスされた新しいノイズキャンセリング機能だ。これはもともと「Microsoft Teams」向けに開発されていたもので、従来のノイズキャンセリング機能が扇風機の音などの単純で一定のパターンをもつ音しか消せなかったのに対し、新しいノイズキャンセリング機能はキーボードの打鍵音や食べ物の袋を潰す音、犬の遠吠えなども消すことができるという。

新しいノイズキャンセリング機能

 ノイズキャンセルのレベルは、現在のところWindows版とMac版で利用可能。設定ダイアログの[音声/ビデオ]セクションから調整できる。ノイズキャンセリングのレベルは既定で“自動”になっているが、これでは音楽まで消えてしまう。グループチャットで演奏会をしたり、BGMを共有したい場合は“低”に変更するとよいだろう。

 そのほかにも、グループチャットのアイコンへ最後にメッセージを送った人のプロフィール写真が表示されるようになった。また、Skype通話に参加者ボタンが追加され、誰が通話に参加しているかを簡単にチェックできるようになった。これらの改善は、プラットフォーム共通だ。

 また、iOS版では「Skype」アプリ内からオンライン電話番号(Skype番号)を直接購入できるようになった。携帯電話や固定電話からの着信を「Skype」で受け取れるようになる。

 「Skype」は、クロスプラットフォーム対応のコミュニケーションツール。携帯電話や固定電話への通話をサポートするほか、最大100人のグループビデオ会話、音声・ビデオ通話のリアルタイム字幕表示、スクリーンの共有、通話の録音といった機能が利用できる。Windows版はWindows 7以降に対応しており、現在公式サイト“skype.com”から無償でダウンロード可能。Windows 10ならば“Microsoft Store”からストアアプリ版を利用することもできる。