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Androidの2021年5月セキュリティ更新 ~最大深刻度は「Critical」

システムに任意コード実行の欠陥が3件

Androidの月例セキュリティ情報

 米Googleは5月3日(現地時間)、Androidの月例セキュリティ情報を発表した。今回公表されたセキュリティ情報の内容は、少なくとも1カ月前にパートナーへ通知済み。いずれ各社からアップデートが提供されるはずだ。

 今月のセキュリティパッチは通例に従い「2021-05-01」と「2021-05-05」の2本立てとなっており、過去に実施された脆弱性の修正も含まれている。「Android 10」以降を搭載したデバイスはセキュリティアップデートに加え、「GooglePlay」システムのアップデートを受け取る場合があるので注意したい。

セキュリティ パッチレベル「2021-05-01」

 「2021-05-01」は、対応に時間のかかるカーネルコンポーネントや特定ベンダー向けの一部修正を省いたサブセット。Androidパートナーが迅速にユーザーへアップデートを提供できるよう、あえて分割されている。

 今月はフレームワークで3件、メディアフレームワークで2件、システムで8件の脆弱性が修正された。なかでもシステムコンポーネントで修正された3件の脆弱性は、深刻度が「Critical」と評価されており警戒が必要。特別に細工された送信を使用してリモートの攻撃者が特権プロセスのコンテキスト内で任意のコードを実行できる可能性がある。

セキュリティ パッチレベル「2021-05-05」

 「2021-05-05」は、すべての脆弱性修正を含んだ完全版。「2021-05-01」での修正に加えフレームワークで1件、カーネルコンポーネントで1件、AMLogicのコンポーネントで1件、ARMのコンポーネントで2件、MediaTekのコンポーネントで10件、Unisocのコンポーネントで1件、Qualcommのコンポーネントで4件の脆弱性が修正された。なかでもAMLogicのコンポーネントで修正された問題は、深刻度が「Critical」と評価されており警戒が必要だ

 また、Qualcommのクローズドソースコンポーネントでも多くの脆弱性が修正されている。