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31回目世界コンピュータ将棋選手権が開催 ~「elmo」が2度目の栄冠
古豪「柿木将棋」は30回目の参加
2021年5月6日 16:55
世界最強の将棋ソフトを決定する「世界コンピュータ将棋選手権」が、5月3日から5日にかけて開催された。本選手権はコンピュータ将棋協会(CSA)が主催しているもので、今回で31回目。昨年(第30回)は残念ながら新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大のため中止となってしまったが、今年はオンラインで開催された。
31回目世界コンピュータ将棋選手権(WCSC31)は、3つの外国チームを含む約60チームが参加(キャンセルを含む)。二次予選で有力ソフト「やねうら王」がトラブルで敗退するなどの波乱はあったが、最終的に「白ビール」、「elmo」、「PAL」などの8ソフトが決勝リーグに進出した。「白ビール」はWCSC28で優勝した「Hefeweizen」の流れをくむソフト、「elmo」はWCSC27で優勝したソフトだ。「PAL」は「第71回NHK杯テレビ将棋トーナメント」の形勢評価値AIとして用いられている。
優勝したのは、決勝リーグで5勝1敗1分けの好成績を収めた「elmo」。2017年(WCSC27)に続く2度目の栄冠を勝ち取った。2位は「PAL」。3位「Ryfamate」との直接対決(勝てば優勝)を落としたものの、5勝2敗の成績を収めた。