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“電王”獲得の「平成将棋合戦ぽんぽこ」、評価関数ファイルと定跡データベースが公開
思考エンジンはなし、動作には「やねうら王2017Early KPPTビルド V4.79」以降が必要
2017年11月17日 08:06
“第5回 将棋電王トーナメント”で優勝し、見事“電王”の称号を獲得した「平成将棋合戦ぽんぽこ」の評価関数ファイルと定跡データベースが、16日に公開された。現在、“GitHub”のプロジェクトページから無償でダウンロード可能。
「平成将棋合戦ぽんぽこ」は、「やねうら王」から派生したコンピューター将棋ソフト。開発には“第27回コンピュータ将棋選手権(WCS27)”で決勝リーグに進出するなど活躍した「蒼天幻想ナイツ・オブ・タヌキ」の開発陣のうち2人が参加しており、“WCS27”優勝ソフト「elmo」が採用した強化学習の手法、通称“elmo絞り”を導入する点などが特徴。電王トーナメントでは強豪「Ponanza」を下して決勝へ進出。コンピューター将棋ならではの並列三番勝負で新鋭「shotgun」に三連勝して優勝に輝いた。
なお、思考エンジンは付属していないので注意。利用するには、別途「やねうら王2017Early KPPTビルド V4.79」以降を導入する必要がある。棋譜生成ルーチン・学習ルーチン・定跡データベース生成ルーチンのバイナリは現在のところ公開されていないが、ソースコードは“GitHub”から入手可能だ。
平成将棋合戦ぽんぽこ(tanuki- 第5回電王トーナメントバージョン)の評価関数ファイルと定跡データベースを公開しました。https://t.co/TT7HsYSNVF思考エンジンは付属しておりません。『やねうら王2017Early KPPTビルド V4.79』以降と共にご利用下さい。
— nodchip@tanuki- (@nodchip)2017年11月15日