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「Thunderbird 91.1.1」が公開 ~メールのタイトル暗号化を個別に無効化する項目を追加

非表示になっているメッセージの印刷は非サポートに

「Thunderbird」v91.1.1

 オープンソースのメールソフト「Thunderbird」の最新版v91.1.1が、9月16日(米国時間)に正式公開された。本バージョンは、不具合の修正が中心のメンテナンスアップデート。セキュリティ関連の修正はアナウンスされていない。

 本バージョンでは、メッセージのタイトル暗号化を個別に無効化するメニューが追加された。また仕様変更として、非表示になっているメッセージの印刷はサポートされなくなった。これには複数のメッセージを同時印刷する場合も含まれる。

 そのほかにも、以下の問題が修正されているとのこと。

  • 編集ウィンドウダイアログのボタンにフォーカスのビジュアルインジケーターが表示されない
  • ダークテーマのWindows 7環境で、メッセージ作成ウィンドウのドロップダウンフィールドが読めなくなる
  • 複数のメール通知の警告がまとめて表示される
  • メッセージフィルターの有効・無効状態が予想通りに保持されない
  • メッセージを印刷すると、その添付ファイルのリストが印刷されない
  • Webページから添付された画像が期待どおりに送信されない
  • メッセージを転送するときにOpenPGPの公開鍵が複数回添付される
  • 実行時の大きさを「最小化」に設定したショートカットから「Thunderbird」を起動すると、Windowsのトレイアイコンが消えてしまう
  • Windowsのタスクトレイのメッセージ数バッジに「新規」メッセージ数ではなく「未読」数が表示されるように
  • 「Thunderbird」のダウンストリームビルドの一部でアドオンの署名のチェックが正しく行われず、すべてのアドオンが無効になるものがある
  • 自動構成で設定されたアドレス帳が検索結果に表示されない
  • CardDAVのセットアップと自動検出に関する問題の修正
  • 連絡先に保存されている日付(誕生日など)が間違って表示されることがある
  • 電子メールがHTML形式の場合、添付されたVCardがプレーンテキストとして表示される
  • 非ASCII文字を含むメーリングリスト名が誤って表示され、エラーが発生する
  • 電子メールに受信者を追加する際に、LDAPディレクトリに一致するものがあるか検索されない
  • アカウント設定で「Connect to an LDAP address book」をクリックすると、CardDAV設定ダイアログが開く
  • Kerberos/GSS-API認証を使用するLDAPアドレス帳が認証されないことがある
  • 非ASCII文字を含むLDAP検索クエリが結果を返さない
  • IRCサーバの接続がタイムアウト後に自動的に再試行されない
  • カレンダーイベントエディタでmail.spellcheck.inlineが尊重されない

 「Thunderbird」はWindows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、Windows版はWindows 7/8/10で利用可能。すでに利用している場合は自動更新も可能だが、「Thunderbird 78」系統から「Thunderbird 91」系統へのアップグレードはまだ提供されていないので注意。「Thunderbird 91」は公式サイト「thunderbird.net」から入手する必要がある。