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「Thunderbird 91.1.2」が公開 ~添付ファイルにまつわる複数の不具合を解決
暗号化メッセージにBCC不審者が含まれていた場合に警告が発せられるように
2021年9月28日 13:02
オープンソースのメールソフト「Thunderbird」の最新版v91.1.2が、9月28日(米国時間)に正式公開された。本バージョンは、不具合の修正が中心のメンテナンスアップデート。セキュリティ関連の修正はアナウンスされていない。
本バージョンにおける改善点は、S/MIMEで暗号化されたメッセージにBCC受信者が含まれていた場合、警告を出すようになったことのみ。そのほかは不具合の修正や既存機能の改善となっている。
- メッセージセキュリティのポップアップにスクロールバーがないため、すべての受信者が表示されないことがある
- 配信状況の通知が最初の受信者にしか表示されない
- 添付ファイル付きのテンプレートからメッセージを作成すると、一時ファイルが削除されて失敗することがある
- 添付ファイルのサイズが印刷されたメールに含まれないように
- 複数の添付ファイルを含むメッセージを送信すると、1つしか送信されないことがある
- 複数のメッセージを添付ファイルで転送すると、間違ったメッセージが添付されることがある
- SMTPユーザー名が入力されていないのに再入力を要求しない
- BCC受信者を持つメッセージを送信トレイから送信済みフォルダーに移動すると、BCCヘッダーが保持されないことがある
- キャンセルまたは辞退したイベントのリマインダーを表示することがある
- フィードアカウントの新規作成ダイアログがダークモードに対応していない
「Thunderbird」はWindows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、Windows版はWindows 7/8/10で利用可能。すでに利用している場合は自動更新されるが、「Thunderbird 78」系統から「Thunderbird 91」系統へのアップグレードはまだ提供されていないようだ。「Thunderbird 91」は引き続き公式サイト「thunderbird.net」から入手する必要がある。