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Apple、「macOS Monterey 12.2」を公開 ~IOMobileFrameBufferのゼロデイ脆弱性に対処

「macOS Big Sur 11.6.3」「Security Update 2022-001 Catalina」も併せてリリース

「macOS Monterey 12.2」

 米Appleは1月26日(現地時間)、「macOS Monterey 12.2」をリリースした。不具合の修正のほかにもセキュリティアップデートが含まれており、すべてのユーザーに適用が推奨されている。

 今回のアップデートで修正された脆弱性は、CVE番号ベースで13件。任意コードの実行やルート権限の奪取、アプリケーションの予期しない終了、ファイルアクセス制限の迂回などにつながる可能性のある欠陥が対策された。

 なかでも、「IOMobileFrameBuffer」で発見されたメモリ破損の問題(CVE-2022-22587)は、すでに悪用が広まっているようで、警戒が必要。悪意のあるアプリケーションがカーネル権限で任意のコードを実行できてしまうとのことで、できるだけ早い対処が望ましい。この脆弱性は「iOS 15.3」「iPadOS 15.3」でも修正されている。

 また、「macOS Big Sur 11.6.3」「Security Update 2022-001 Catalina」も併せてリリースされている。「macOS Big Sur 11.6.3」では7件、「Security Update 2022-001 Catalina」では5件の脆弱性が修正された。「macOS Big Sur」は悪用が開始されている「CVE-2022-22587」の影響を受けるため注意が必要だ。