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Windows 10/11をリセットしたのに私的データが残る問題、Microsoftが月例パッチで修正
デバイスを第三者に譲渡する際は注意
2022年3月9日 07:15
米Microsoftは3月8日(現地時間)、Windows 10/11をリセット・リモートワイプしてもデータが残ってしまうことがある問題を修正したと発表した。同日リリースされた月例のセキュリティ更新プログラムを適用することで解決できる。
Microsoftによると、この問題は「OneDrive」「OneDrive for Business」など、リパースデータ(NTFSなどにあるリパースポイント機能で管理されているデータ)を含むフォルダーを持つアプリで発生する可能性がある。たとえばローカルの「OneDrive」フォルダーに同期されたクラウドファイルがあると、第三者へデバイスを譲渡する際、PCをリセットして私的なデータを抹消したつもりでも、「Windows.old」フォルダーから復元できてしまう可能性がある。
なお、「OneDrive」に保存されていても、クラウドにしかデータがない(ローカルと同期されていない)場合は影響を受けない。そのため、Windowsをリセットする前に「OneDrive」からサインアウトするか、「Microsoft アカウント」のリンクを解除することでこの問題は回避は可能だが、紛失したデバイスをリモートワイプ(遠隔消去)する場合にはこの方法は使えず、早急な解決が望まれていた。
この問題が影響するOSバージョンと、問題を解決するパッチは以下の通り。
- Windows 11 バージョン 21H2:KB5011493
- Windows 10 バージョン 21H2:KB5011487
- Windows 10 バージョン 21H1:KB5011487
- Windows 10 バージョン 20H2:KB5011487
Windows 10/11デバイスを第三者に譲渡する際は、このパッチを当ててからリセットを行うようにしたい。