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「Firefox 98」が公開、ダウンロードするたびに表示されていたプロンプトは廃止

ユーザーの邪魔をしないシームレスなダウンロードプロセスに

「Firefox」v98.0

 Mozillaは3月8日(米国時間)、デスクトップ向け「Firefox」の最新版v98.0を正式公開した。今回のメジャーリリースでは、ファイルをダウンロードしたときのプロセスが改善されている。

 従来の「Firefox」でダウンロードリンクをクリックすると、毎回ファイルを保存するかを問うプロンプトが表示されていたが、「Firefox 98」ではこれを廃止。自動でダウンロード処理が開始され、その進捗がダウンロードパネルに表示されるようになった。何度もパネルを閉じる面倒を避けるため、進行中のダウンロードが複数ある場合、パネルは表示されない。

従来の「Firefox」でダウンロードリンクをクリックすると、毎回ファイルを保存するかを問うプロンプトが表示されていた
「Firefox 98」では自動でダウンロード処理が開始され、その進捗がダウンロードパネルに表示されるように
ダウンロードパネルの右クリックメニュー。[常に既定のプログラムで開く]オプションをONにすることもできる

 ダウンロードしたファイルは従来のように一時フォルダーではなく、直接ダウンロードフォルダーに保存される。また、ダウンロード中のファイルはダウンロードパネルでクリックし、実行することが可能。ダウンロードが完了し次第、「Firefox」はそのファイルを実行するため、わざわざ完了を待つ必要はない。

 なお、以前のようにダウンロードを始める前にプロンプトを表示するように設定することも可能。一度[常に既定のプログラムで開く]オプションをONにすると、設定画面の[ファイルとプログラム]セクションで当該ファイル形式のダウンロードの取り扱い方法を変更できるようになる。取り扱い方法を[毎回確認する]へ切り替えれば、以前の動作に戻せるはずだ。

設定画面の[ファイルとプログラム]セクションで当該ファイル形式のダウンロードの取り扱い方法を変更
取り扱い方法を[毎回確認する]へ切り替えれば、以前の動作に戻せる

 なお、このリリースでは特定の検索エンジンを搭載し続けるにあたり正式な許可が得られなかったとして、一部のユーザーでデフォルトの検索エンジンが変更されているとのこと。また、新規タブページの広告掲出が日本でも始まっているようだ。

 セキュリティ関連の修正は、7件。深刻度の内訳はMozillaの基準で上から2番目の「High」が4件、上から3番目の「Moderate」が3件となっている。「Firefox」では先日、緊急のセキュリティアップデートが実施されているが、それも併せて最新版への更新を怠らないようにしたい。

 デスクトップ版「Firefox」はWindows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在MozillaのWebサイトからダウンロード可能。Windows版はWindows 7/8/10/11に対応しており、窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。