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「Python 3.9.13」が公開、シリーズ最後のバグフィックスリリース

次期バージョン「Python 3.11」の開発は順調

「Python 3.9.13」が公開

 「Python 3.9」シリーズ最後のバグフィックス(bugfix)リリースとなる「Python 3.9.13」が、5月17日に公開された。今後はセキュリティに関わる問題だけが修正される。

 「Python 3.9.13」では166回のコミット(ソースコード変更)が行われており、比較的多くの修正が行われている。特定条件下でクラッシュする問題や「zlib」ライブラリの更新による脆弱性解決(CVE-2018-25032、Windows版のみ)など、重要な変更も含まれているので、かならずアップデートしておきたい。

 Windows向け「Python 3.9」はWindows 8以降に対応しており、現在「Python.org」から無償でダウンロード可能。Windows 10/11環境であれば、「Microsoft Store」からも入手できる

 なお、次期バージョン「Python 3.11」の開発は順調のようで、先日Beta 1がリリースされた。4つのベータ版を経て8月初めには候補(candidate)版、10月初めには最終(final)版が公開される見込みだ。運用環境での利用は推奨されないが、例外グループ(ExceptionGroup)や可変長引数ジェネリックスといった新機能に触れてみたい場合は試してみてもよいだろう。