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「Python」のVS Code拡張機能が強化、チュートリアルでインストールまで支援

2022年8月アップデートが公開

「Python」Visual Studio Code拡張機能の入門エクスペリエンス

 米Microsoftは8月5日(現地時間)、「Visual Studio Code」向け「Python」拡張機能2022年8月アップデートを発表した。本バージョンではチュートリアルが改善され、必要に応じて「Python」のインストールまで行えるようになった。

 「Python」拡張機能には入門者向けのチュートリアル(英文)が搭載されており、ステップバイステップで「Python」環境の構築が可能。今回のアップデートでは、システムに「Python」がインストールされていない場合にセットアップをサポートする機能が搭載され、環境構築がより簡単になっている。

 Windows版の場合は「ストア」アプリが起動して「Microsoft Store」の「Python」ページを開くようになっており、[入手]ボタンを押せば「Python」がインストールされる。macOSやLinuxの場合は、ターミナルでインストールが実行されるようだ。

システムに「Python」がインストールされていない場合にセットアップをサポート
Windows版の場合は「ストア」アプリが起動して「Microsoft Store」の「Python」ページを開く仕組み

 また、入門エクスペリエンス関連では、「Python」インタープリターの選択を促す通知が必要なときのみに表示されるようになった。これまでは起動時に表示されていたが、より賢くなったというわけだ。他の通知プロントも改善されており、エラーや提案された変更についてより正確な説明が追加されているとのこと。

 そのほかにも、本バージョンでは以下の機能が追加された(「Jupyter」拡張機能の改善も含む)。

  • Webアプリのデバッグ構成を自動化
  • ステータスバーへインタプリター情報の表示を設定するためのオプションを追加
  • 「Python」関連の拡張機能を開発するための新しいテンプレート
  • 「Pylance」で未使用のインポートをすべて削除
  • ダブルクリックで「Pylance」のタイプヒントを受け入れる
  • 「Jupyter」セル内の出力イメージをコピー
  • ノートブックで最後に失敗したセルに移動する

 「Python」拡張機能は現在、「Visual Studio Marketplace」などから無償でダウンロード可能。ソースコードは「GitHub」でホストされており、「MIT」ライセンス下で自由に利用できる。

「Visual Studio Code」内からインストールすることも可能

ソフトウェア情報

「Python」Visual Studio Code拡張機能
【著作権者】
Microsoft
【対応OS】
(編集部にてWindows 10で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2022.13.12171009(22/08/05)