やじうまの杜
「Python」がない……とおさらば! 「Windows 10 May 2019 Update」のちょっとした新機能
“コマンドとして認識されていません”エラーでイライラしていたユーザーに朗報
2019年6月10日 06:45
“やじうまの杜”では、ニュース・レビューにこだわらない幅広い話題をお伝えします。
いざ「Python」を使おうとしてこんなエラーメッセージが――そんな経験はありませんか? セットアップしたてのPCだとありがちですよね。
'python' は、内部コマンドまたは外部コマンド、
操作可能なプログラムまたはバッチ ファイルとして認識されていません。
「Windows 10 May 2019 Update(バージョン 1903)」では、こうしたイライラを緩和する、ちょっと粋な機能が追加されているのだそうです
WHOA. I'm on a new copy of Windows (Insiders? newish) and I typed Python - on a machine where I don't have it - and it launched the Windows Store into an official distribution I can install in a click. WHEN did this happen. I love this.pic.twitter.com/sxZevEy7f3
— Scott Hanselman (@shanselman)2019年5月11日
「May 2019 Update」では、「コマンド プロンプト」で「Python」を利用として見つからなかった場合、「ストア」アプリが自動で起動して、「Python」をそのままインストールできるようになっています。“Microsoft Store”からインストールするというひと手間は残っていますが、わざわざ探さなければならないことを思えばかなりの進歩です。
なお、“Microsoft Store”で提供されている「Python」のバージョンは「Python 3.7」。「コマンド プロンプト」や「PowerShell」で“python”コマンドを利用できるのはもちろん、パッケージ管理システム「pip」や統合開発環境「IDLE」も付属しています。
ただし、主に学生がコンソールで対話的に利用することが想定されており、他のバージョンの「Python」や各種ツールとの連携についてはまだ評価中で、まだ不安定なところがあるかもしれないとのこと。ガッツリ使う場合はWindows向けの「Python」インストーラーを利用するか、「WSL」で「Python」を利用する方がよさそうです。
また、パッケージ管理システム「Chocolatey」を利用してもよいでしょう。とくに、まだWindows 7を使っている場合は“Microsoft Store”が利用できないので、“choco install python”でサクッとインストールできる「Chocolatey」はおすすめです。