やじうまの杜

「Python」がない……とおさらば! 「Windows 10 May 2019 Update」のちょっとした新機能

“コマンドとして認識されていません”エラーでイライラしていたユーザーに朗報

 “やじうまの杜”では、ニュース・レビューにこだわらない幅広い話題をお伝えします。

'python' は、内部コマンドまたは外部コマンド、操作可能なプログラムまたはバッチ ファイルとして認識されていません。

 いざ「Python」を使おうとしてこんなエラーメッセージが――そんな経験はありませんか? セットアップしたてのPCだとありがちですよね。

'python' は、内部コマンドまたは外部コマンド、
操作可能なプログラムまたはバッチ ファイルとして認識されていません。

 「Windows 10 May 2019 Update(バージョン 1903)」では、こうしたイライラを緩和する、ちょっと粋な機能が追加されているのだそうです

 「May 2019 Update」では、「コマンド プロンプト」で「Python」を利用として見つからなかった場合、「ストア」アプリが自動で起動して、「Python」をそのままインストールできるようになっています。“Microsoft Store”からインストールするというひと手間は残っていますが、わざわざ探さなければならないことを思えばかなりの進歩です。

「Python」がなければ「ストア」アプリが起動。“Microsoft Store”からインストールできる

 なお、“Microsoft Store”で提供されている「Python」のバージョンは「Python 3.7」。「コマンド プロンプト」や「PowerShell」で“python”コマンドを利用できるのはもちろん、パッケージ管理システム「pip」や統合開発環境「IDLE」も付属しています。

“Microsoft Store”で提供されている「Python」のバージョンは「Python 3.7」

 ただし、主に学生がコンソールで対話的に利用することが想定されており、他のバージョンの「Python」や各種ツールとの連携についてはまだ評価中で、まだ不安定なところがあるかもしれないとのこと。ガッツリ使う場合はWindows向けの「Python」インストーラーを利用するか、「WSL」で「Python」を利用する方がよさそうです。

 また、パッケージ管理システム「Chocolatey」を利用してもよいでしょう。とくに、まだWindows 7を使っている場合は“Microsoft Store”が利用できないので、“choco install python”でサクッとインストールできる「Chocolatey」はおすすめです。