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セイウチ演算子を導入した「Python 3.8.0」がリリース ~“Microsoft Store”からも入手可能

新しい言語機能や最適化が多数含まれる

「Python 3.8.0」がリリース

 スクリプト言語「Python」の最新版「Python 3.8.0」が、10月14日にリリースされた。新しい言語機能や最適化が多数含まれている。

 「Python」は1991年、オランダ出身のプログラマーGuido van Rossum氏によって考案されたクロスプラットフォーム対応のインタープリター型プログラミング言語。コードブロックを字下げ(インデント)で表現する文法が特徴で、可読性が高いコードをコンパクトに記述できる。さまざまな用途に利用できる汎用言語だが、近年は機械学習の分野で著しい普及を見せており、“COBOL”言語に代わって“基本情報技術者試験”の出題言語にも選ばれている

 最新版の「Python 3.8」では、代入式(Assignment Expressions)を実現するセイウチ演算子(:=)が導入されたほか、関数を宣言する際に記号“/”を用いることでキーワードによる引数を制限し、位置による引数を強制する機能が追加された。また、「Python 3.6」で導入された“フォーマット文字列(f-strings)”が拡張。置換フィールド“{}”内で“=”を用いることで、値だけでなく評価した式もまとめて出力できるようになった。たとえば、“{keyword=}”(変数“keyword”には“value”が格納されている)と記述すると“keyword=value”が出力される。

 そのほかにも、コンパイルしたバイトコードの出力先を指定する機能が追加された。既存機能やパフォーマンスの改善も図られている。

 「Python 3.8.0」は現在、「Python」の公式サイトから無償でダウンロード可能。Windows 10であれば、“Microsoft Store”から入手することもできる(参考記事)。ただし、「Python」未導入の環境で「Python」を利用しようとした場合に案内されるストアアプリパッケージは、現在のところ「Python 3.7」のままだ。

“Microsoft Store”からも入手可能