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「iOS 16.2」「iPadOS 16.2」が公開 ~カラオケサービス「Apple Music Sing」へ対応
フリーボードアプリも追加。セキュリティ関連の修正はCVE番号ベースで35件
2022年12月14日 08:45
米Appleは12月13日(現地時間)、「iOS 16.2」、「iPadOS 16.2」の提供を開始した。このアップデートではアイデアを出したりまとめたりするのに便利な「フリーボード」アプリが追加されたほか、カラオケサービス「Apple Music Sing」への対応、ロック画面の改善などが行われている。
フリーボード
- Mac、iPad、iPhoneで友達や同僚とクリエイティブに作業するための新しい“フリーボード” App
- 自由自在なキャンバスに、ファイル、画像、付せんなどを追加可能
- 描画ツールでキャンバス上のどこにでも指やApple Pencil(iPadOSのみ)でスケッチ可能
ステージマネージャ(iPadOSのみ)
- iPad Pro 12.9インチ(第5世代以降)、iPad Pro 11インチ(第3世代以降)、およびiPad Air(第5世代)で最大6Kの解像度の外部ディスプレイに対応
- 互換性のあるデバイスと、接続されているディスプレイ間でファイルやウインドウをドラッグ&ドロップ
- 最大で、iPadのディスプレイで4つ、外部ディスプレイで4つのAppを使用可能
Apple Music Sing
- Apple Music内の何百万もの曲から選んだお気に入りの曲に合わせて歌う新しい方法
- ボーカルの音量を自在に調整して、原曲のアーティストとデュエットしたり、ソロで歌ったり、それらを組み合わせたりすることが可能
- 新しく強化された音節に合わせて表示される歌詞で、より簡単にミュージックの進行を追うことが可能
ロック画面(iOSのみ)
- iPhone 14 ProおよびiPhone 14 Pro Maxで“常に画面オン”が有効になっている場合に壁紙や通知を非表示にできる新しい設定
- 睡眠ウィジェットで最新の睡眠データを確認可能
- 服薬ウィジェットでリマインダーを表示してスケジュールに素早くアクセスすることが可能
Game Center
- Game CenterのマルチプレイヤーゲームがSharePlayに対応し、FaceTimeで通話中の人とプレイ可能
- アクティビティウィジェットで、ホーム画面から直接、友達がプレイしているゲームやその達成状況を見ることが可能
ホーム
- スマートホーム用アクセサリとAppleデバイス間での通信の信頼性および効率の向上
また、このバージョンには以下の機能改善とバグ修正も含まれる。
- “メッセージ”の検索の改善により、犬、車、人物、テキストなどの写真の内容に基づいて写真を検索可能
- “IPアドレスを公開”設定で再度読み込むとSafariでiCloudプライベートリレーのユーザが特定のサイトでサービスを一時的に無効可能
- “メモ”の参加者カーソルにより、ほかの人が共有メモをアップデートしている箇所をライブインジケータで表示可能
- AirDropの設定が10分経過すると自動的に“連絡先のみ”に戻るようになり、望まない相手からのコンテンツの受信リクエストを防止
- iPhone 14とiPhone 14 Proモデルでの衝突事故検出の最適化
- アップデート後に一部のメモがiCloudと同期できなくなる問題を修正
- 日本語キーボードでの入力中にVoiceOverで変更を認識できないことがある問題を修正
- アクセシビリティのズーム機能を使用しているときにMulti-Touchジェスチャが反応しなくなる可能性がある問題を修正(iPadOSのみ)
セキュリティ関連の修正は、CVE番号ベースで35件。情報漏洩、プライバシー設定のバイパス、任意コードの実行、システムの予期しない終了、リモートユーザーによるカーネルコードの実行、UIのなりすまし、特権昇格などにつながる可能性があり、できるだけ早い対処が必要だ。
「iOS 16」の対応デバイスは、iPhone SE第2世代、iPhone 8以降。無料のアップデートとして提供されており、「設定」アプリの[一般]-[ソフトウェア・アップデート]セクションからダウンロード・適用できる。